見出し画像

ダメもとで転職エージェントに登録してみたら自分の市場価値がなかった話

今、息子は保育園の年中さん。わたしはパートで働いているが、再来年の小学校入学に向けて来年あたりに正社員に転職したいなと考えて、某転職サイトに登録してみた。

働くママパパに寄り添った求人がたくさんあります、という広告に惹かれ登録したのだが、案の定自宅から通えそうな田舎の求人はなかった。

しかし、登録翌日にそのサイトを通して転職エージェントなるものから面談オファーが来たので、思い切って受けてみた。
この時点で転職エージェントってなんだろう?と検索してみて、今までフリーランスかパートやアルバイトでしか働いたことのないわたしは利用するのも場違いと感じた。
しかしながら、息子の将来のためにも恥を捨て面談を受けてみたのである!


転職エージェントの担当のお兄さんはとても感じがよかった。電話での面談だったのだが、事前に送った履歴書と職務経歴書を踏まえてこれまでの経験を確認され、希望の仕事がどんなものか聞かれた。

主に事務職をやってきたので事務職希望だと伝えると、事務職は誰でもできる仕事なので正社員での採用が減っているとのことだった。
そうなんだ、誰でもできると正社員じゃなくなるのか。事務職って結構大変だと思うんだけどな。なんだか悲しい。
でもそれが現実なのだろう。

パートやアルバイトでしか働いてきてないのが気になるのですが、と相談すると、やはりそれはネックになるようだった。
そりゃそうだよね、正社員でずっとやってきましたっていう人と並んだらわたしは信用がないだろう。

その他なにか仕事を探すにあたって条件がありますか?と聞かれたので、息子が発達障害で週一回療育に通っているため勤務日の相談が必要ということを伝えると、あ~それは難しいですね、という反応だった。
急速に遠ざかっていく正社員雇用、おーい待ってくれ~!と手をのばしても届かない。
そうだよね、毎日来れますって人と条件付きの人じゃ前者を採用するに決まっている。

しかしながら、転職エージェントのお兄さんはそこも真摯に、旦那様との分担を考えるとかご家族で話し合ってから条件を決めて仕事を探されたがいいとアドバイスしてくれたのである。
ありがとうございます。
この転職エージェントが持っている求人でうちの近所の求人が1件だけあったので面談オファーをくれたようだった。勧められはしなかった。

転職はまだ早いのかもしれない。
保育園のうちは療育に通うので、小学生になってから考えたがいいのかもしれない。
そもそも正社員を目指すのは無理なのかもしれない。


そういうわけで、わたしは市場価値がなかったようだ。
今までの生き方が間違いだったともいえる。
なぜこれまで正社員にならなかったのかというと、大学卒業後にアルバイトをしながら夢を追っていて、なかなか軌道修正できなかったからだ。

でも、この10年わたしはとってもがんばったような気がする。
10年前よく聴いていた「くだらないの中に」を星野源が歌っているのをテレビで見て涙が出てしまったからだ。
何年も、仕事に行くとき帰るとき車の中で聴く曲はこれだった。この曲はわたしのホームなのだ。疲れたときはここに帰る。

アルバイトのストレスで顔中に吹き出物ができ激やせして体調を崩したことや、履歴書の資格欄に書けるものがないコンプレックスを克服するために資格を取りまくったことや、育休を取りたかったけど空気を読んで辞めてしまったことや、プライベートでのことも、良かったことも悪かったこともいろいろいろいろ思い出して、なんか泣いてしまった。

市場価値なくてもいっか。
予想していた通りだったせいか、なぜかあんまりへこまなかった。
違う方法探しなさいってことなんだと感じた。
パートをしながら副業するとか、なんかどっかにわたしに価値を見出してくれそうなことがあるかもしれない。
つくりだせ。思いついたことやってみていつか道が開けるように。
なぜだろう、気持ちだけは前向きだ。
かわいすぎる息子のおかげか。

10年後わたしは何をしているんだろうか。
10年後このnoteを読んで泣くだろうか。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?