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個別の教育支援計画・指導計画の違いとは?

こんにちは。
発達障害児支援士のしんちゃん先生です。

今回は、「個別の教育支援計画と指導計画の違い」をお伝えしていきます。

通常学校や特別支援学校では、4月中旬頃に両計画を作成する学校が多いかと思います。

特に教師の仕事が初めての先生に多く聞かれるのが
「教育支援と指導計画って何が違うんですか?」という質問です。

確かに、おっしゃる通りですね。
名前が似ている分、何がどう違うのかが分かりにくい。

私も初任者時代、大学で講義を受けたとしても、実際に作成する際には疑問に思うこともありました。

そのような疑問が解決できるような記事になっております。



個別の教育支援計画について

個別の教育支援計画は、児童生徒が所属する教育機関が中心となって作成するものです。

作成に当たっては…
①「特別な教育的ニーズの内容」
②「教育的支援の目標と内容及び方法」
③「教育的支援を行う者・機関」
関係機関との連携を取りながら、保護者の意見も十分に聞きながら作成していく必要があります。

長期的な視点に立った計画を作成するため、支援の目標はおよそ3年程度を想定し、支援の内容などに変更があった場合には、その都度見直しや修正をしていきます。

また、個別の教育支援計画には、保護者を含め多くの関係者が関わることから、作成した内容などをあらためて保護者に確認してもらうなど、個人情報の取り扱いには十分な配慮が必要となります。



個別の指導計画について

個別の指導計画は、例えば、国語科の個別の指導計画を考える際に、学習指導要領の内容を踏まえ、年間目標、単元ごとのねらい、授業のねらいを作成する指導計画です。

簡単に言うと、学校で作成する通知表のような計画です。

個別の指導計画の作成には、次のような役割が期待されています。

①一人ひとりの障害の状態に応じたきめ細かな指導が行える。
②目標や指導内容、児童生徒の様子が関係者が情報を共有化できる。
③校内の教職員の共通理解や校内体制づくりに役立つ。
④引継ぎの資料となり、一貫性のある指導ができる。

特別支援学級・支援学校の教諭は、指導計画から通知表として保護者に渡していることが多いと思います。

ちなみに、しんちゃん先生は指導計画の作成時間は、一人あたり3時間かかっていました(笑)


まとめ

個別の教育支援計画は、「乳幼児期から学校卒業まで作成する計画」
個別の指導計画は、「小・中・高等学校で作成される計画」

教育支援計画は長期間、指導計画は短期間で作成されることも違いますね。
名前が似ていると分かりにくい所もありますが、先生方が特別支援教育に携わる際に、参考にされたら幸いです。

今回は以上になります。
ご一読くださり、ありがとうございました。

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