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【障害児の丸呑み対策】支援方法3選

皆さんこんにちは 特別支援学校の先生のしんちゃんです。
今回のテーマは、『障害児の丸呑み対策〜支援方法3選〜』

食事の与え方とコツを解説します。

特別支援学級や特別支援学校に通う子どもの中に、給食を食べ終わるのがものすごく早い子がいませんか?

私も何人か担任をしたことがありますが、特に知的障害や発達障害、ダウン症の子が多いように感じます。

早く食べ終わってしまうので、一つのメニューを小分けにして渡して噛むように練習したりとか、なるべく早く終わりにしないようにしたりとか、色々と対策をしたことがあります。

そこで、これは食べ方や口腔内の機能を勉強しなおさないといけないなと思い、書籍を読み込み、言語聴覚士が主催する研修会に参加をして、改めて分かったことが多くありました。

その学びを今回は提供していきます。

①丸呑みをする原因

1つ目の丸呑みをする原因については、基本的に小さい子どもは口腔内の機能が育っていないので丸呑みが基本になります。

ミルクを飲む舌の動きが原始反射として残っていると成長しても丸呑みをする原因になります。

障害のある子どもに当てはめてみると、脳機能に障害あることで原始反射が抜きけれていない場合があるので、成長しても丸呑みをするといったことがあります。

また、舌の動きの原始反射以外にも、口腔内に過敏があると丸呑みの原因にもなるようです。

特に知的障害や自閉症の子どもは音や味、匂いに対して過敏がある子がいますが、口腔内にも過敏があることでより早く飲み込みたいという気持ちになって、噛まないで飲み込んでしまうといったことにつながるようです。

口腔内の過敏については、よく医者が喉の奥を見るために使う舌圧子で舌や口の上の部分を触ろうとした時に、すごく拒否をする子は、もしかしたら過敏があるかもしれないです。

舌圧子は保健室にも置いてあると思いますので、子どもの口の中を触って試してみるのも良いかもしれません。

②上顎ですりつぶす練習について

では、どのようなステップを踏めば丸呑みが改善されるのか。

まずは、少量の食べ物を舌の真ん中よりも手前にのせてあげて、上顎ですりつぶしてから飲み込む練習を繰り返していきましょう。

すりつぶす動きをすることで、口を上下に動かすようになり、噛むために必要な動きが確立されていきます。

奥の方に置くと飲み込んでしまうので、真ん中よりも手前に置くことがポイントですね。

あとは、もし用意できるのであれば、なるべくすりつぶしやすい食べ物、すったりんごやおかゆ等で練習できたらベストですね。

何にしても、障害のある子どもは毎日の繰り返しで舌の動きを覚えていくことが大切かと感じます。

③正しい噛み方の練習について

次に、食べ物の正しい噛み方についてお話しします。
上顎ですりつぶす練習がある程度できるようになってきたら、細長い食べ物で噛む練習をしていきましょう。

例えば、スティックパンやラップで細長くしたご飯、あと学校では難しいかもしれませんがカッパえびせんとかも良いですね。

特にカッパえびせんは噛んだ時にパリッと音が鳴るので、噛んだことがこども自信も分かりやすいのでおすすめです。

実際に、私が担任する児童にも試したことがありますが、パリッとした音が分かりやすいようで自分でも噛んでいる感覚を味わっている様子が見えました。

それでは、今回の記事を終わりにします。
ご一読くださり、ありがとうございました。

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