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ソシャゲ依存とマウンティングートラブルを回避するには

ソシャゲ依存とマウンティング

インターネットとスマホと共に、ソーシャルゲームの普及が高まってきたここ数年で、「ソーシャルゲーム依存」「ガチャ依存」という言葉も見かけるようになりました。
今回はソシャゲ依存とガチャ依存、併せて、女性向けソシャゲ界隈にフォーカスを当てて「マウンティング」についての問題やトラブル回避について考えてみようと思います。

ソシャゲ依存

まずはソシャゲ依存についてですが、主にプレイ時間と課金額が「暇つぶし」や「趣味」の範囲を超えているような場合に言われる言葉です。
例えば、1日24時間のうち、睡眠時間を削って合計18時間や20時間プレイしたり、15日間での合計が50万円や100万円にも上ったりするような場合、ソシャゲ依存と言われますね。
更に、「やめたいのにやめられない」という場合はより深刻です。
もちろん、収入や生活に支障がないように上手くやっている人もいますが、中には病院代や生活費がなくなったり、家賃を払えなくなったりする人もいます。

生活と引き換えてでもソシャゲをやめられない、そういう人々が今増えてきています。

「推し」に貢ぐ

それでは、なぜそこまでソシャゲに依存してしまうのか?その最も大きな理由は「推し」です。
女性向けコンテンツと言われる作品には男性キャラクターが複数おり、そのキャラクターのカード収集や育成、そしてミッションなどをクリアしていくような形のものが多いです。
その男性キャラクターの中の、自分の好きな子、応援したい子を「推し」と呼びます。

ここまででは、ただゲームの解説と楽しみ方といった内容ですが、ここからです。
推しを見つけた後、オタク女子の戦いが始まります。

ソシャゲではゲーム内イベントが定期的に開催され、そのイベントごとにピックアップされるキャラクターが変わります。イベント名の他、ファンの間では「Aくんイベ」など、イベントでのメインキャラクターのイベントとして呼ばれることも。
その際、イベントで推しへの愛を証明するべく、そのキャラクターを推している人=担当たちがここぞと動きます。

例えば、ランキング形式のイベントであれば、上位、あるいは1位を目指して担当たちが時間とお金を捧げて戦います。
もちろん、ゲーム内のランキングですから、現実で何かの経歴に残ることも、実物の景品が残ることもありません。
それでも、ただ推しへの愛のため、「自分がこれだけ推しを愛しているんだ」ということを残すためにも担当オタクたちは頑張るんですね。
イベントのランについては、主に時間を削る面が大きいかもしれません。あんさんぶるスターズ!やアイドリッシュセブンなど、大手コンテンツでは、イベント終了までのラスト1時間で大きく上位ランクが変動しますので、そこに食らいつくためにも、イベント期間中は睡眠時間を削ってプレイを継続します。

それに加え、大抵はイベント周期に合わせて限定ガチャも開催されます。
こちらは時間よりもお金を削る方ですね。
確率で排出される限定カードや新規カードを獲得するために、上限なくお金をつぎ込む人も多いです。
「天井」と呼ばれるシステムがあれば、一定回数ガチャを回せば100%限定カードを手に入れられますが、その一定回数まで引くには知る限りでも低くて3万、高くて7万などです。
「天井あるから実質100%」「出るまで引けば確率は100%」なんて言葉もありますが、実際の排出確率は1%前後(ゲームシステムによる)なので、かなり運任せなところがある支出です。

このようなゲームシステムにより、推しに貢ぐということにハマると、時間とお金を大量に捧げることになるんですね。

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ソシャゲとマウンティング

さて、ここまででは個人で楽しんでいるうちに、ゲームにのめり込んでしまうという流れを説明しただけになっていますが、今回はさらに踏み込みます。
ソシャゲ、推しに依存した結果、「マウンティング」が始まることもしばしば。
要は、「自分が一番推しを愛してる」「推しを一番応援しているのは自分」という主張の争いです。
この争いに勝つためには、推しに貢いだ実績が必要です。時間とお金を貢ぐほど、自分は推しの担当だと胸を張って主張でき、他の担当=同担に勝てるということになります。

その主張の場所はゲーム内ではなく、SNS。主に拡散機能に優れたTwitterです。Instagramにも同様の投稿はありますが、どちらかというとInstagramは記録程度な感じがします。
Twitterでイベントランキングの最終結果やガチャ回数などのスクリーンショットを載せたり、大量のグッズを祭壇として綺麗に並べて写真を撮って載せたりして主張します。
いわゆる承認欲求と競争意識から、いかに同担の中で上に立てるかを競うわけです。

このマウンティング、ただ趣味の範囲というか、SNSの投稿で「お、すごい人がいる」程度で済めばいいのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。
競争の中でどうしても抱く・抱かれる感情として「嫉妬」があります。
自分の限界まで時間とお金をつぎ込んだはずなのに、自分より上がいる。さらにその人をSNSで見つけてしまったり、何か話題になっていると、自分より上の人間に嫉妬してしまうのです。
そこから起きるトラブルも多いため、注意が必要です。

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炎上ーSNSと掲示板

例えば推しの誕生日に、運営に許可をとってフラワースタンドを送った人が炎上したり、イベントランキングで1位を続けて取った社会人の方が炎上したりした事例があります。
前者は、贈られたフラワースタンドがひとりで贈るには高額な規模であること、後者も、連続でイベント1位になるには時間とお金が相当かかることが周知されており、同担を中心に炎上させられてしまいました。
この事例で、それぞれに非はあったのでしょうか?

知る限りの情報では、どちらも悪いことはしていませんでした。
前者はただ自分の応援の気持ち、推しへの愛を、あくまで公式に許可をとったうえで自費のフラワースタンドで表現しただけ。後者も、稼いだお金と合間の時間を費やして1位をとっただけ。
迷惑をかけたり、ガイドラインに違反したししたわけではないのに、それぞれ炎上させられたのは、やはり周囲の「嫉妬」からでしょう。

また、SNSに留まらず、更に匿名性の高い掲示板では被炎上者の個人情報などまで書きこまれてしまうこともあるため、放置もできず大きな問題になっていってしまうんです。

回避するには?

それでは、マウンティング、嫉妬の感情から始まる炎上などのトラブルを回避するにはどうすればいいのでしょうか?

正直、SNSという不特定多数の目につく場所で上位であること、あるいはお金を使ったということを示す行為をするならば、炎上のリスクを負わなければならないのが現実です。
物理や理論ではなく、人の感情によって起こるトラブルにおいて、正論で論破することはあまり力を持ちません。
火のない所に煙は立たぬと言うように、そもそもマウンティングに敏感な人に見つからないようにすることがベストです。
自分の頑張りを堂々と出すことと、炎上のリスクを天秤にかけてみてください。その後の判断はそれぞれですが、やはり身内で楽しむ程度が程よいのかなと思います。


まとめ

色々書いてきましたが、やはり趣味は楽しむもの。嫉妬などの負の感情から、誰かを攻撃してしまう……。ソシャゲ・推し依存による弊害ですよね。
依存から抜け出すのは難しいですが、誰かに攻撃する前に一度ソシャゲとの距離感や自分の感情をッ見直すことも大切です。

あくまで趣味として、楽しいと思える範囲で推し活していきましょう。

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