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 ちょっと、一服  大きい音は聞こえない ピカソ・ザ・ヒーロー


 * noteを書き出して数年、みなさんから読まれることを活用して、表現力や思考力を鍛練してきました、少しは前進しているんだろうか。

 誰でも金持ちで紙幣をむやみに濫造したり、誰でも為政者の権力者で権力を乱用したら、
世の中はマネーもパワーもインフレになります

常に世の中は満杯で、
反比例して成りたっているのは自然の道理で、商売人や芸能スポーツマンのお金持ちが増えたら、貧乏人が増え、政治家の権力が強くなれば、抑圧された人が溢れていきます

 ロックは金になってからダメになった、というボブ・ディランの言葉は有名です
名声や金、力はわれわれを虜にする魔物、とても誰も抜け出せない
誰からも注目されチヤホヤされたい、教科書にも載って、国民から拍手されたい

金があったら、いやな強制された仕事もしないでいいし、楽な暮らしで裕福な生活、それに豪邸で召使いなど指図してワイン飲み、デブになって糖尿病になったらどうしよう、うふふ

ピカソやアメリカのトランプ、恐れ多くも金正恩最高指導者と同じ発想じゃないか


 ピカソと三島由紀夫はとても要領がよかった、本人のがんばりもあって、生存中に運よく名声を勝ちとった、でも他人には、大衆には心の中で深い不信感があった

無名のときは冷遇され無視されていたピカソ
名前が売れたとたんに群れてくる人々、近づいてくる女、とても不信感があった
そういう訳じゃないけど、すぐに女に手を出し、そばで女2人が痴話喧嘩していても、眉間に皺寄せて絵を描いていた
悩みを自ら作り出し、創作の糧にしていた、とてもずるいやり方だった

 大きい音は聞こえない 
 人気は薄く、とても軽い

多少世の中に出て痛い目にあってみれば、子供やお勉強なさっている学生らに、ピカソとか三島由紀夫が人気があるのはよく分かっても、そんな何かと受けがよくて当たりさわりがない、なんてわかりやすい作品に真実はないことも事実だった

( 一日でも早く生活の糧を得るのは精神的にはよくても、あまりにも早く名声を得るのは、その後の長い人生を考えれば「溜め」にはよろしくなく枯渇しがちで、ピカソが27歳で名が知れたのは早かった、とは岡本太郎もおもわずつぶやいてしまった。

朝起きて、今日はどうやって食べていこうか、50歳になるまで、いつもそんなことばかり考えていた岡本太郎。
戦争の空襲で、唯一焼け残ったスーツを着て、講演を回してもらい、挿絵を描いて生活を得ていた。絶えず弛緩されない心と創作活動の中で、決してムダでなかったようである。

それにしても、世の中に出ていない内から、先生と呼ばれて、学校の後輩たちはうまく教師生活を送っているんだろうか )

 同じ芸術の美術界にあって、ピカソは芸術家タイプより、いわゆるヒーロー・タイプだった
ヒーローはさめた芸術家タイプに弱く、芸術家タイプは自分を理解してくれる人に弱い

ピカソとマティスのエピソードがあります
当時ピカソと同居していた、女性の手記です
ピカソとマティスは画風や性格が違っても、お互い好敵手でもあった、いくぶんマティスの方が大人だった
あるときマティスが、背が高くて野生的な黒人女性を伴って、ピカソの家にやってきた

「よう、久しぶり、今日はお前が好きそうなタイプを連れてきたぞ」
マティスは女性をエスコートして、そのまま画家の創作現場の方へ

去りゆく2人の後ろ姿を眺めながら、思わずつぶやいたそうです
「あのやろう、オレが本能だけの男だと思ってやがる」


 ピカソとモディリアーニ (Modigliani) の関係性は知らない
同時代に生きていたらしいけど、親しいのか疎遠だったのか、詳しい伝記を読んでいないのでまったくわからない、言葉を交わしていなくても、なんとなく想像できる
なんだか三島由紀夫が、太宰治から俗物性なところを指摘されて、軽くいなされたエピソードが浮かんでくる

ピカソの絵を見て、たぶん、こうつぶやいただろう
「なんて、大げさな絵だ」

当時の画壇をリードして自負もあり、誰からも天才だと褒められて、チヤホヤされていたピカソ
これもたぶん、モディリアーニには何かと見透かされていて、相性的にも苦手なタイプだっただろう

 また鼻っぱしらが強くてもいくぶん小心者だったミケランジェロ( Michelangelo )が、レオナルド・ダ・ヴィンチ( Leonardo da Vinci )に激しく言い寄ってもうまくかわされていたエピソードが思い起こされ、当時レオナルドおじさんのことをいちばん理解していたのはラッファエッロ( Raffaello )にちがいなかった

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