栄太郎

大衆、消費文化のあだ花。 売れない本はクズ同然、売れる本はクズばかり。

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マガジン

  • 短編・コント

    コントをやりながら、自然と社会を感じていきます。わかりやすく会話を中心にしているので、気楽な気分で読んでください。

  • エッセイ

    おこったぞう。

  • Writing is my business.(売文屋稼業)

    売文屋稼業について。小説。かつて映画がそうであったように、テレビ局がタレントを育てるのに不可能な媒体が出てきて、やがて出版社も作家を育て左右する時代は終焉するだろう。もちつ持たれつ。どこもかしこも国民総タレント、国民みな作家。名のりさえすればなれる、そんな状態。でもどんな媒体にしても、いつの時代も作家は読者のまなざしにゆだねられている。

  • 短編小説

  • つぶやき地蔵

    つぶやけば鐘が鳴るなり法隆寺 つぶやき地蔵です、ヨロシクお願いします 「こちらこそ、よろしくお願いします」 こっそり「つぶやき」しています  

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 作家残酷物語 わかんないだろうな

ひともと銀杏葉は枯れて 庭を埋めて散りしけば 冬の試験も近づきぬ 一句も解けずフランス語 若き二十のころなれや 六年がほどはかよひしも 酒、歌、煙草、また女 外に学びしこともなし 酒、歌、煙草、また女       ----三田の学生時代を唄へる歌                佐藤春夫  モラルとか政治はいつも、もっともらしい装いをしてやってくる。  日ごろ、政治がくだらないといっている作家や芸術家が、いざ政治が混迷したら、決まりきって政府に同調するのは歴史の掟です。

    • 詩 鏡のなかのぼくは、どんな顔

       詩に寄せて  いま現在 政治家と作家などの文化人がアメリカに従僕しているのは、強い者にすがってしか生きていけない「国民」に媚びているからです 常に、国民に媚びている政治家や文化人たちの宿命なんです アメリカが落ち目になったら、次の羽ぶりのいい国にシフトする日本国民に従って、政治家や文化人も寄りそっていくので、じつはアメリカも維持するために大変なんです でも栄枯盛衰は、人間世界の世の習いの宿命 永遠を知るものは見者といい、芸術の本質です  ちっちゃい頃から、いろんなことで

      •  小池百合子、最大のピンチ

         ヒトラーと小池百合子の共通点、宣伝のマスコミ・プロパガンダと権力志向、それに迎合するサラリーマンのテレビ局・新聞社のみなさん。  そんなに会社や家族が大切なんですか、あなたたちは豆腐屋ですか、何売ってんだ。  YouTubeのコメントに載せたら好評だったので、だったかな、そのとき載せられなかった note の旧記事も付けておきます。  はじめに、イソップの寓話にこんな有名な話があります。  あるスポーツ競技の選手が外国旅行から帰ってきて、いかに海外での自分の成績がすばら

        •  YouTubeで美術批評している山田五郎さん

           実家の近くに大きな神社があったので、よく立ち寄って散歩などしていました、やっぱりどこか静かな厳粛さがありました。  だから小さい頃、神社があるからかなと感じていました。でも本当は、ここにパワースポットがあるから、ここに神社を建てたんですよね。考えてみれば考えてみなくても、神社を作る人間が先にいるから自然が生まれるわけもなく、自然の産物があるから人的なものが生まれた。でもわれわれは、なぜか逆に捉えがちです。  YouTubeで美術批評している山田五郎さんが、なぜ『モナリザ』

         作家残酷物語 わかんないだろうな

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        • オレらの親分
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        記事

           1 オクターブの世界と、野生の思考

           エッケ・ホモ Ecce homo 、 この人を見よ  いつのときも 時代をけん引しても時代に媚びるような作家、カメラ目線で文章を書いて、人気を得ても末路はいつも決まっている。  たかが文学、 収入の安定したサラリーマンに日々を費やしても、不安定な文学生活に人生を賭けるような、若い人がどれだけいるだろうか。 でも不安と期待、これこそが創作と活力の源であることを、傍観者は感じ取れない。 養殖されていない、野生の思考は生きている。  1 オクターブの世界、現実的で両足が

           1 オクターブの世界と、野生の思考

           作家残酷物語 これでいいんだ

           以前は、 軟派でヤンキーかぶれる少年少女は、成り上がりでホラ吹きミュージシャンに憧れ、おれってヤザワよろしく。 いっぽう、いくぶん硬派で読書家は、知的に振るまっていても、よりインテリに弱く、何かしらコプレックスを抱えていた。 家柄が貧しいエリート、学校の偏差値が低い才人、才能がない読書人。 そんなことを熟知していた三島由紀夫は、厚化粧の履歴に厚化粧の文章を携えて、元はといえばおじいちゃんは農家生まれ、虚勢をはって登場したのだった。 かれにはいつも、ひとつのイメージが浮か

           作家残酷物語 これでいいんだ

          短編 おさい銭がチャリンとなれば、アズ スーン アズ

           若い頃、ボクの親戚の人はアメリカに住んでいて、夢も英語で話していたのに、いまはまったく駄目と話していました。また商社マンの人も、あんなに英語を話していたのに、日本に戻ったらすっかり忘れちゃった、なんて話をよく聞きます。 でも若い頃習ったものは、子供の頃、よく泳いだことを思いだし、大人になっても多少泳ぐことができるように、いくぶん原住地に行っても思いだしてくるかもね。 寒いのを逃れて、先日ボクは、タイのバンコクに行ってまいりました。夜ともなれば、いっぱしの大人なので、欧米人

          短編 おさい銭がチャリンとなれば、アズ スーン アズ

           作家残酷物語 作家志望の男

           最近小説を書き始めたMのW大の後輩で、作家志望の男がいた、 まだ三年生、留年してでも作家の糸口を見つけようとしていた あるとき、ふと受験のとき習った、文学の奥義が浮かんだ 不易流行 なかなかいいフレーズだ、確か松尾芭蕉の言葉だったかな、うまいこと言うよ 永遠なるものと常に変化する流行、ヘーゲル的にアウフヘーベンする止揚かな でも頭の中でうまく述べても、この男、どこの地方出身かわからないけど、ハ行、ハヒフヘホをうまくしゃべれなかった、ファフィフュフェフォ、うん、うまく

           作家残酷物語 作家志望の男

           気のせいか、スタン、シュタン、スタンス

           人は未知的なものにあこがれる  気のせいか、ときおり流れるBBC放送はどこか静かで落ち着いた声がして、多少聞き取れるのに、米国の放送はなぜかザワザワしてあまり聞き取れない。たぶん、ボクの語学力のせいでしょう。  BBCは公共放送機関で、米国三大テレビ局やCNNなどは民間というスタンスもあるのだろうか。とはいっても辞書では英音より米音が先に来て、日常生活にも米音がまさって便利なようだった。  ご存じののようにアメリカでは、 クラシック音楽に作曲家も演奏家もいるにはいるけ

           気のせいか、スタン、シュタン、スタンス

          短編、ゼロ度の覇権 明智十兵衛光慶「国々は猶 のどかなるころ」

           王朝期の藤原朝の教養人にとって、和歌はひとつの嗜みであった、貴族生活を反映して、恋愛の歌に大きな特長があった 王朝に代わって軍人時代とも区分され、覇権を握った武士の世界でも、和歌に代わって、インテリ層の武士でも生活を反映してか、集団でスクラムを組むような連歌なるものが登場した、尻とり遊びみたいな 元来、和歌とか連歌、俳句、詩的な韻文の分野では、二十歳前ではオレンジジュース風でも、詩的なものには人の生き方が発酵され醸造されていなければ意味もなく、表された作品には詩人の匂い

          短編、ゼロ度の覇権 明智十兵衛光慶「国々は猶 のどかなるころ」

           ちょっと、一服  大きい音は聞こえない ピカソ・ザ・ヒーロー

           * noteを書き出して数年、みなさんから読まれることを活用して、表現力や思考力を鍛練してきました、少しは前進しているんだろうか。  誰でも金持ちで紙幣をむやみに濫造したり、誰でも為政者の権力者で権力を乱用したら、 世の中はマネーもパワーもインフレになります 常に世の中は満杯で、 反比例して成りたっているのは自然の道理で、商売人や芸能スポーツマンのお金持ちが増えたら、貧乏人が増え、政治家の権力が強くなれば、抑圧された人が溢れていきます  ロックは金になってからダメにな

           ちょっと、一服  大きい音は聞こえない ピカソ・ザ・ヒーロー

          短編、ゼロ度の覇権 工学博士の武田邦彦です、選挙にも出ました

          “ いまワタクシ、タイにいます。 愛する二人には言葉はいらない、 でも大阪のおばちゃんには驚いた。 タイのローカル市場で、ツアーで連れ立っているらしい、大阪おばちゃんたちの声。 「いいやない、30バーツにまけない、ワハハハ、30バーツや」 指を三つ指して、堂々と「日本語」で交渉、 原住の市場のオバちゃんも、おもわず根負けして苦笑いしていた ”        *  工学博士の武田邦彦です、選挙にも出ました タバコがガンの原因と言ってますけど、あんなの嘘っぱちです、 わ

          短編、ゼロ度の覇権 工学博士の武田邦彦です、選挙にも出ました

          短編、ゼロ度の覇権 怒ったぞ

          * 江戸っ子は三代 偏差値の低い、成りあがった貧乏人や田舎もんは、三代で上流階級のみなさんになります  ご存じの通り、 明治維新は虐げられた低い身分の出身が多かった、 遡れば、藤原氏の王朝も蘇我氏などの名門を打ち破って成り上がっていき、 やがて傲慢になって、アゴで使っていた武士の反感を買い舞台から下りていった 恵まれた生活の中で安住しているのに、 何が悲しくて、 当時の自分たちが仕切っている時代体制の王朝や幕府を倒そうとするだろうか、新しい創造性が湧くだろうか、 出てこな

          短編、ゼロ度の覇権 怒ったぞ

          短編、ゼロ度の覇権3 いままでのツケがまわったのか

          3.「心の中は」  いままでのツケがまわったのか、 クラシックでも文学でも、 せっかく先輩たちががんばって社会的評価を受けてきたのに、意味のわかんない高慢さで孤立してひとりよがり 最近では音楽大学を優秀な成績で卒業してもコンサートに来る人が少なく、会場もままならない いっぽうで好きで始めたものの、 世間の目線は冷ややかだった芸能界の歌手とかマンガ家さんたち やがて歌が売れ、高額なギャラを貰い、 マンガも売れ出してお金がガッポリ とたんに、 そこはそれで大人の社会、商売人や

          短編、ゼロ度の覇権3 いままでのツケがまわったのか

           ちょっと、一服  タッチ バイ タッチ

           ボクの妹は料理が得意です。 小学生の頃から、任せといてと腕をふるい料理を作っていても、まわりに物は散らばっていて、ほらほら、しょうがねえな状態。 でもやっていくうちに、段々上手になっていきました。 ビートルズも楽譜を正しく読んで歌うのじゃなくて、まず気持ちがこもったままをシャウトして、感情を曲作りにしました。 そういうわけじゃないけど、二十歳にもなったら教科書に載っているような作家の評論ばかりしていたら、政治家や悪口でなくて、お仕事でサラリーをもらっている教育者の思うツ

           ちょっと、一服  タッチ バイ タッチ

           あんたら、みんなアホや ゼロ度の覇権

          2.  新たに、オレとお前はハンドインハンド  相手を見てしゃべる。 日本と同じアジア人で、黄色人でもある中国。  歴史的に政治文化を享受して感じ漢字文化圏であっても、現在は日本政府が敵対している、中華人民共和国。  われわれ日本人は、無意識的でもいままでの歴史の通り、国を仕切っている政府に従うのが「国民の勤め」でもあり、それに主義主張の違いがあっても多勢に無勢、国内でのけ者にされたくない気持ちもありました。  白人で肌の色も違うアメリカ国と、いまの日本政府は資本主義

           あんたら、みんなアホや ゼロ度の覇権