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マチの顔とは何か?(東京ミッドタウン日比谷の配信を終えて)

私達がハコマチ本編で「マチと融和したハコ」「マチに開かれたハコ」が理想と再三話しているが、一面では正しく一面では正確ではない。
なぜなら、ハコはマチに対して様々な役割を担い存立するからだ。
例えば下記5点などが考えられる。
 ①ランドマーク:マチの象徴となる施設
 ②目的地:施設に訪れる事自体が目的となる施設
 ③たまり場:マチに暮らす人が集まりたくなる施設
 ④立寄地:生活動線上にあり、利便性が高いため利用する施設
 ⑤生活必需:生活に必要不可欠で、生活インフラとなる施設

この中から「東京ミッドタウン日比谷」を選ぶとするのなら、現状は②の目的地だ。
近年、百貨店の求心力が低下しマチのランドマークや目的地であるハコからの転換が迫られている。しかし、依然として居住エリアではないマチでは、人を集めるために目的となるコンテンツが必要なのだ。
その観点から見ると、エンターテインメントを提供し目的地となるハコは日比谷にはあるが、圧倒的に人を引きつけマチの顔となる覚悟を持ったハコはまだない。
本来の役割としてみれば、当ハコは①のランドマーク化しなければならないのだ。
名称からは「東京の中心街」という覚悟を持った様子は伺える。
だとすれば、後はマチの代表たる意識を持ち、マチを率いていくような施策やテナントMDを実施しなければならないのだ。
ウォーカブルシティを目指す日比谷の顔たるハコの今後の成長を期待する。(K.T)

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