上村松園『花がたみ』〜表情づくりの参考になぜ能面が使われたのか
上村松園は、明治、大正、昭和時代に活躍した日本の画家で、特に美人画で知られています。彼女の作品は、独特の気品と洗練された美しさを持ち、女性の内面的な美しさと優雅さを表現しています。1948年にはその功績が認められ、女性として初めて文化勲章を受章しました。現在、彼女の息子である上村松篁、孫にあたる上村淳之ともに3代展が日本橋高島屋で開催されています。今回は、その展示からの1枚『花がたみ』という作品の成り立ちについて紹介します。
『花がたみ』は、彼女の伝統的な美人画スタイルから