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美術館を使ったツアー型の展覧会〜梅田哲也展@ワタリウム美術館(1月28日まで)

神宮前のワタリウム美術館では、美術館の建築自体を活用したインスタレーション展示が行われています。

インスタレーションとは?
インスタレーションは、美術作品を特定の空間に配置して展示するアートの形式です。この手法では、観客がその空間に入り込んで作品を体験することが重要とされ、単なる視覚芸術以上の体験を提供し、空間そのものと相互作用することが特徴です。

今回は、公演は20分ごとに始まり、各回は6人限定で進行します。参加者は約50分かけて館内を巡り、普段は公開されていないバックヤードも含まれるルートをたどります。公式サイトに記載されている「パフォーマンス公演のような展覧会」という表現通り、訪問者は複数のキャストによって誘導されながら、館内の様々な場所でさまざまな仕掛けを体験していきます。

ワタリウム美術館の建物について
1990年9月、プライベート美術館として開館したワタリウム美術館は、スイスの建築家マリオ・ボッタによって設計され、御影石とコンクリートのストライプ模様の外壁と、街に大きく羽を広げた鳥のように力強いデザインが印象的で地域のランドマークとなっています。

梅田哲也によるこのインスタレーションは、現地にある日常的な素材や物理現象を巧みに利用した作品制作で知られています。彼の最近の代表作「入船」は、通常はあまり意識されない河川側からの陸地の視点に焦点をあてています。大阪の川を船で巡りながら、様々な場所でのパフォーマンスを体験することができる、ライド型のインスタレーションです。

今回のワタリウム美術館も、通常の展示室が梅田哲也の手によって非日常の体験空間に変貌させています。展示期間(1期と2期)によっても体験は変わるようです。入場料は2800円と少々高めですが、従来の展覧会の概念を超えた没入型のアート体験はおすすめです。


会期:
1期:2023年12月1日[金]→ 2024年1月14日[日]
2期:2024年1月16日[火]→ 2024年1月28日[日]
*1期と2期で内容が変化します。

ツアー時間:
13:00以降、毎20分ごとにスタート、所要時間約50分(下記の時間に出発)
13:00〜 / 13:20〜 / 13:40〜 / 14:00〜 / 14:20〜 / 14:40〜 / 15:00〜 / 15:20〜 / 15:40〜 / 16:00〜 / 16:20〜 / 16:40〜 / 17:00〜 / 17:20〜 / 17:40〜 / 18:00〜

定員:各回6名

参加費:
一般:2,800円
U25 /O65:2,000円(当日、証明できるものをご持参ください)
小学生以下・障害者手帳をお持ちの方とその同伴者1名:無料
ツアー・フリーパス:5,000円(会期中何度でもご覧いただけます)


皆さまのお気持ちは、チケット代、図録代とさせていただきます。