「東京土産なのに東京らしさ、ないじゃん」
「バナナは東京の名産とかじゃないし（笑）」

『東京ばな奈』って、名前だけを見てそんな事を言われがちです。

皆さんがそう言いたくなる気持ちはなんとなくわからんでもないのですが…
『東京ばな奈』には「東京」と「バナナ」をくっつけた理由がもちろんちゃんとあります。

ですが… これまでこちらからご紹介する機会も多くは無かったので、今回のnoteの記事で『東京ばな奈』の商品名について改めてきちんとお伝えさせてください！

●東京ばな奈の生い立ち

名前の理由を説明するにあたり、せっかくなので今日はばな奈の経歴（？）もあらためて紹介させていただきます。

『東京ばな奈』は1991年11月22日生まれ。
実は今年で33歳。もうすぐお誕生日なんですよ～！

阿佐ヶ谷でお店をやっていたスイーツブランド「銀のぶどう」から誕生しました。（今でも阿佐ヶ谷は本店として残っていて、発祥の地は健在です。）

この「銀のぶどう」が、ありがたいことに1980~90年代当時にとっても人気で。その話題を受けて、交通機関に出店しないかというお誘いをいただくようになったんです。

そこで、せっかく素敵なお誘いをいただいたならば「東京を代表する銘菓を作りたい！」という想いをもったことから『東京ばな奈』の開発をスタートさせました。

●なんでバナナになったの？

こうして東京土産として生まれることになった『東京ばな奈』。

「東京を代表する銘菓を作ろう！」と開発を進めていったのですが…

お土産と言えばその土地自慢の食材や名産品を使うことが多い中、ビジネスやレジャーで発展した当時の東京には、お菓子に活かせそうな名産品をなかなか見つけることができませんでした。

そこで、日本中からたくさんの人が集まってくる東京という「街の特性」に注目することに！

たくさんの人が集まってできた街のお土産としてふさわしいのは何か。考えた結果、「誰もが親しみや懐かしさを感じる食材を活用しよう」と決まり、たどり着いたのがバナナだったんです。

ご年配の方からすれば海外からやってきた高級品としての憧れの果物。
こどもの頃から馴染みのある世代には食べなれたおやつ。

世代を超えて、みんなの楽しい思い出の中に一緒にいるバナナであれば、「誰もが親しみや懐かしさを感じる美味しさ」を届けることができるお土産に仕上げられるのではないかとの想いから、「東京を代表する銘菓」をバナナをテーマにしたお菓子で作ることとなりました。

もちろん名乗るだけではありません。
東京ばな奈自慢の美味しいカスタードクリームには、ちゃんとバナナが使われているんですよ〜！

本物のバナナを丁寧に裏ごししたバナナピューレを使って、バナナ本来の自然なおいしさを堪能できるようにこだわり、バナナカスタードクリームを作りあげています。

そして発売されてから30年以上経った今も、開発時から変わらないこの美味しさを届けることで、「東京を代表する銘菓」としてみんなの心のふるさとでいられるよう努力を続けております！

●なんで「奈」なの？

そんなこんなで生まれることとなった『東京ばな奈』。

開発が決まってからも、味や見た目の検証、生産への落としこみなど、一筋縄ではいかず、大変な毎日だったみたいですが、中でも議論があったのがこのネーミングだったそうで。

当初はバナナがテーマのお菓子ということで、「そんなバナナ」などバナナ押しの案が多くでていたんだとか！駄洒落みたいなアイデアで驚いちゃいますね。

そして実は、『東京バナナ』ではなく『東京ばなな』でもなく『東京ばな奈』が正しい表記なんです。
（もっと言えばフルネームは『東京ばな奈「見ぃつけたっ。」』なんですが…）

「みなさんの家族や友だちのように、親しみを持ってもらえる商品にしたい」という思いから、発売当時女の子の名前に付けられることの多かった「奈」という漢字を一字に当てて、今の『東京ばな奈』という名前が生まれました。

ちなみに、みなさんの思い出のなかにかくれんぼしているバナナの味を見つけてほしい、という思いと遊び心を込めて「見ぃつけたっ」までを正式名称としています。

そして、上記の名前の由来から、「東京ばな奈」は女の子なんです。
とてもおしゃれなのでパッケージデザインもリボンで着飾っていますよ！

東京を代表する銘菓を目指して選ばれたのがバナナであった理由とか、「奈」の表記とか、「見ぃつけたっ」ってついてることとか、バナナにリボンがついたデザインとか…

一つひとつは「言われないと気づかなかった」くらいの小さなポイントなのかもしれませんが、日々お菓子に関わっている私たち社員にとってはどれもとっても大事なこだわりです。

今日はそんな「知ってるとちょっと自慢できるかもしれない」『東京ばな奈』の豆知識を、ご紹介できたんじゃないかなと思います！

わざわざどこかに書いたり、しっかり覚えたりしてもらえなくてもいいんです。

その代わりに、次に『東京ばな奈』を手に取って渡す時や受け取った時、誰かにちょっと自慢して、この話を少しずつ広めてくれたら嬉しいです！

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