友達は殺人鬼
『もしもし?今何してんの?』
僕の友達は殺人鬼。
平日の真昼間から電話かけてくる殺人鬼、只野正雄
正雄『暇だから遊びに行こうよ、悟くん。』
悟「良いけど、どこに行くんだよ」
『うーん、奥多摩湖でも行こうか』
「やだよ。沈める気満々だろ」
『くっくっくっく、じゃあどっか崖でも探しに行こうか』
「崖なんか絶対やだよ。殺されちゃうじゃん」
『殺さないよ!ゲームをしようよ崖で』
「どんなゲームするんだよ」
『交互に相手を崖から突き落とすゲーム!交互に相手を突き落とすんだけど、どちらがより事故に見せかけて突き落とせるかで競おうよ!もちろん僕が先行ね』
「一回で終わるじゃねーか。却下」
『相変わらずノリが悪いんだから』
「もっと普通の事しようよ。」
『じゃあ、あれは。道端に落ちてるババアを交代で蹴りまくるやつ』
「そんな事しちゃだめだし、まず落ちてるババア探すの大変だろ。」
『うーん、そしたらマーダーミステリーごっこしようか。僕が悟くんを完全犯罪レベルで殺害するから、警察にバレずに時効まで普通に過ごせたら僕の勝ちね』
「俺めちゃくちゃつまんねーじゃん。そもそもごっこ遊びじゃなくてリアルおままごとのレベルだからねその遊び。絶対嫌だよ。」
『嫌々言ってばっかだな。じゃあ悟くんが何するか決めてよ』
「腹減ってるしとりあえず飯でも食いに行こうぜ」
『イイネ~!道中ババアが落っこちてたら蹴りまくろうぜ!』
「落ちてたらな。とりあえずお前んち向かうわ。」
アナタは殺人鬼でも友達になれますか?
只野正雄にとって、殺人行為はただの趣味です。
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