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新春テレビ放談2020から診る大衆への憂い

毎年恒例の新春テレビ放談。テレビたくさん見てなくても、なんとなく昨今のメディアコンテンツのトレンドが見えたりで欠かさず観ています。

毎年独自の世論アンケートで番組人気投票を行っていますが、今年からネットコンテンツもアンケート導入。

総合でベスト10入りしなかったものの、ウォーキングデッドやら全裸監督やらランキング入りしてたかな。

ランキング集計のしにくさもあるYouTuberチャンネルだが、視聴メディアとしての全体比率は絶対流れていってることでしょう。

私としてはYouTuberを侮っているところありましたが、なぜ人々が見たくなるかという観点で少しずつ見たりはします。が、基本的に何かに特化したタメになる系か、演出、中毒性などのトータルプロデュースが上手い独立系ブロードキャスティング系かに分かれてて、前者をたまに見る程度でいいかなぁというコンテンツです、私としては。

ただ出演者も言及してましたが、価値観の判断基準が複雑過ぎてもはや何がいいとか統一基準を設けるのが厳しい状況があります。

個人的に大きく二つ分けると、

中毒性をもたらすコンテンツと中身のあるコンテンツのどちらかで考えます。

前者は次も見たくなってしまう仕掛けに巧妙なもの、まさに「あなたの番です」に携わったとかいう秋元康的な策士がつくるコンテンツ。
後者は(くくるのはよくないですが)いわゆる意識高い系が評価する、深みがあったり、情緒があったり巧みさがあったりというコンテンツ。

私はもちろん断然後者が好きなのですが、弘中アナが言ってたみたいに時間がないときや何も考えたくない時とか前者にのめり込む時もあります。

ただ、私は大学時代学生お笑いをやっていたことも踏まえ、漫才やコントなどのネタを見れなくなっている大衆に対してのアンビリーバブルな状況を心の奥底で理解できず、社会全体の陰りを感じてしまいます。それは想像力や思考力の欠如を物語っているように感じられるからです。

佐久間宣行による、バカリズムがコントの文脈とかを読めない人向けに、コントをドラマにシフトさせてるという解説凄かったですね。分析されて照れるバカリズムがちょっとおもしろかったですけど。悲しいことにうちの親とかコント見る体力ないんだゎ、大変な時代だと思います。

そして、中毒性のある策士のつくるコンテンツというのは、何だか考える力を喪失しかねない危うさを持ち合わせているように感じてしまうのです。

まぁ両者のバランスをとっていくことが抜け道なのだとは思いつつ、視聴率至上主義的に浅い内容ばかりにならないことを祈ります。

そしてシンガーソングライターとしては紅白で繰り広げられた一部を除くゴミのような音楽体験をしかけてくる世の中は如何ともしがたい。
(これが言いたかったのかも!)

本当の思いは歌詞と音楽で伝えよう。

P.S.これらのことは番組のコメンテーターが奥底で秘めつつあの場で言えない内容だったりするとは思うのでTVって大変!

◆東京ゾンビ
消えゆくものに愛を込めて。下北沢の半体制おるたなシンガーソングライター。Qurage Records所属。2018年 1stアルバム『WATER BATH EXPERIENCE』発売。CD/AppleMusic/Spotify etc...PVなど詳細はOFFICIALへ。
http://tokyoxzombie.jimdo.com/

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