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「恋愛護身術」もしも恋人がガスライターだったら…

今回はガスライティングが実際にどのように起きるのかを、恋愛やカップルを例にしてお伝えしていこうと思います。

ご紹介するガスライターのワードチョイスや認知的戦術などを参考にして、ぜひ自分なりの「恋愛護身術」を作ってみてはいかがでしょうか。

ガスライティングとは、

ガスライターが被害者の現実を歪め、混乱させ、自分自身に疑問を抱かせる心理的虐待のひとつです。

ガスライティングの目的は、

認知的戦術を使って意図的に人に影響を与え、その人や周囲の人をコントロールすることです。

↑は、1944年のアメリカ映画で、意図的に誰かを操って正気を疑うという「ガスライティング」の語源になった映画です。

ガスライターの特徴は、

ナルシスティック(自己愛的)、虐待的、他者に対しての毒性が高く、意図的な騙し、反射的な攻撃、自己防衛、皮肉、引きずり下ろし行為などを認知的戦術を用いておこないます。

ただし、すべての人にその特徴を出すわけではありませんし、レベルの高いガスライターは巧妙に相手に悟られないようにガスライティングを実行します。

ガスライティングの被害者は

混乱し、不安や孤独を感じ、やがて自分自身を信頼することを恐れていきます。

ガスライティングのような認知的虐待は、家族、友人、または職場の人など、身近な所で気づかないうちに起こっている可能性があります。

ガスライティングの基本

ガスライターは対象者をコントロールするために、直接的および間接的な方法を組み合わせて狡猾に相手を傷つけていきます。

一般的にガスライティングはゆっくりと始まり、時間が経つにつれて頻度や要求などが増加していきます。

恋人がガスライターだったら…

1.思いやりコーティング

「オレはA子のことをとても愛してる。そして、オレがA子のことを傷つけたりしないことは、A子自身が一番よく分かってるはずだよ。オレはA子だけのものなのに、どうしてオレがB子といちゃついていると思うの?」

ガスライターが相手の気持ちをそらす認知戦術として多用するのが、親切な決まり文句で危機的な状況を「思いやりコーティング」することです。

先入観を取り除いて例文を読むと、「もしかしたらA子さんが過剰に反応をしているのかな?」や、「A子さんが「オレ」に対して厳しすぎるのかな?」という印象を受けます。

しかし、シンプルに「オレ」が疑われるような行動や行為をしなければいいだけですし、万が一疑われたとしても話をそらさずに、疑われた件についての説明をすればいいのです。

2.感情コントロール

ガスライターは恋人に対して、

「敏感すぎる!」
「すごく批判的!」
「激情型!」

などと言います。

また、恋人が泣いたり、感情的になると、イライラしたり、からかったりします。

これらが積み重なっていくと、恋人は感情を出すことに恥ずかしさを感じ出し、次第に自分の感情を完全に心の中に留めるようになります。

これがガスライターの認知的戦術「感情コントロール」です。

3.成功の割引き

ガスライターは、恋人やパートナーの成功に脅かされ、嫉妬します。

その結果、ガスライターは相手の成功を潰しにかかったり、成功を台無しにするような「成功の割引き」をします。

例えば…

「あなたは昇進したかもしれないけれど、その役職でその賃金は低すぎる、残念だわ」

「あれを達成できたのはすごいね。でも誰も見てなかったんでしょ?可哀想!」

このように、文頭では賛辞のフレーズを使いますが中盤以降で「成功の割引き」をするのです。

4.虐待の否定

ガスライターが相手に身体的な虐待をおこなった場合、何が起こったのかを完全に否定することがあります。それが「虐待の否定」です。

例えば…

「君は段差につまずいた」
「君が勝手に転んだ」
「君は自分で自分を傷つけた」

堂々とした態度で「虐待の否定」を繰り返されると、被害者は嘘を真実と錯覚するほどの説得力を感じてしまう認知的戦術の力技です。

5.マインドトリック

ガスライターは、言ってもいない事を「言った」と主張することで、愛する人に「マインドトリック」を仕掛けます。

例えば…

ガスライターはイライラしながら「え?どういうこと?何でこのスーツをクリーニング屋に持っていかなかったの?朝話したでしょ!また忘れちゃったの?」

上の例のように、痛烈な主張を繰り返しおこなうことによって「マインドトリック」の呪縛は形成されていき、「もしかしたら私が悪いのかもしれない…」と被害者が思い込んだ時、「マインドトリック」は完成形となるのです。

↓次回↓へつづく…

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