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「アウトプット大全」 樺沢紫苑

「アウトプット大全」を読んだ。
【成長】とは何か。それを知るための本。

 インプットをアウトプットできるか。
あなたは読んだ本を、説明できるか。説明できないのでは自己満足に過ぎず、「読んだ」ということに満足して楽しんだだけだ。何も悪いことじゃない。だが、成長したいと思って本を読むということは多いはずだ。僕もけっこうそうだ。いや、「あわよくば成長してえな。」と思って読んでいる。「成長してやる!!」とは思ってない。そんな僕に「今読んだ本、説明できるか?」と自問自答する。できるが、自分で自分の満足がいくほどの説明はできない。その事実、納得できない。承服しかねる。僕は僕の満足する説明がしたい。そう思った。

 なぜ説明が必要か。
・説明ができる=理解している=身についている=読む前よりもその事柄について知っている=レベルアップ!!!=説明できる
・説明ができない=理解できていない=身についていない=日常生活には活きない=発想の中にも存在しない=娯楽として見流しただけ=読んでも変わらない=説明できない

そういうことだ。承服しかねる。
だから、説明してみせよう。アウトプット大全。

本書ではインプットより、アウトプットを重要視する。
インプットに関してはインプット大全って本がある。(まだ読んでない)
まず、学んだことはアウトプットする機会を持たなければ、脳から消えていく。その必要な頻度は、二週間に3回だ。3回使えば脳みそが「これ使うずっとやつか」と判断し、置いといてくれる。
このアウトプットという行為も、ただ繰り返しているだけでは、「成長」はしない。
成長こそが目標だ。
そのために必要なのは、インプット→アウトプット→フィードバックというサイクル。

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インプットした本を、アウトプット説明する。そして、その説明のどこが良かったのか悪かったのか。そしてそれはなぜ良かったのか。なぜ悪かったのかフィードバックする。
そして、次に活かすために短所克服、長所進展する。それをインプットにつなげ、またアウトプットし、フィードバックする。
このサイクルを繰り返せば、必ず成長する。
ここで成長に必ず必要なのは「なぜ」だ。なぜこそが課題だ。
なぜうまくいかないのか。なぜこうなるのか。
そのなぜを克服すると、今のステージを脱却し、次の段階へと進める。
この克服による一番の効果は、いいところは毎回必ず良く、悪いところは、2度となくなる。「なぜ」がわかるということは、そういうことだ。
ということはこのサイクルを、繰り返せばどんなに遅くとも、間違いなく進み続けられる。成長とは、無限に続く「なぜ(疑問)」の解決だ。

そして、この本はなぜを解決するためのヒント、アウトプットするための、成長するための下地作りを手伝ってくれる。

・どんな習慣が脳に悪影響を及ぼし、パフォーマンスを低下させるか。
・人とのコミュニケーションの取り方、伝えること、喋ること、挨拶、質問、全てはアウトプット。ということはフィードバック。成長。
・書くことの重要性、発想、アイデア出しのアウトプット方法。
・サイクルを続けるために、必要なこと。
・世の中には失敗など存在しない。「エラー」があるだけ。なら修正すればいい。エラーを改善し、また進めばいい。

僕らがつまずきそうな、一歩を本書は取り除いてくれる。自分が迷った時、この本に意見を求めることができる。
もちろん全ての方法が正しいなんていうつもりはない。
いいなと思う方法もあれば、やってみたけどこれはちょっと違うなもある。
この本はいろんな提案をしてくれるだけだ。脳科学などに基づいた提案だ。
結局は僕らが選ぶしかない。
成長したいことが、一つでもあるならこの本を読んで損はない。
インプット、アウトプット、フィードバック。どんなことだってそれで成長できる。人生を振り返って上手くなってきたことは、自然とこれをやっていた。でも、もっと意識的にこれを行なっていれば、もっと先へ行けたのかもしれない。たらればを言ってもしょうがない。

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