楽したいが悪者にされているというお話。

見に来てくれてありがとう。

今回は常識を疑えだとか日本の教育がどうとか前提がどうとかいうなんかこう耳にするには難しく考えがちだけど実はシンプルに自分はこれおかしくない?と思ったことを投げかけてみるお話。

さて、まず第一に自分は日本人であり、日本で教育を受けて育ち今も日本で生活しているという事を前提に置かせてください。これ、自分の考え方にすごく重要なことなので。

こと日本では(全域かは別としてでも、国民性って意味では近しい結果になると思う)みんな仲良く、人に優しく嫌なことをしてはいけない、辛いことも我慢しなさい、手を抜いてはいけない、楽をしてはいけない、というような協調性を前提とした教育がされていると思います。少なくとも自分は学生時代そうやって教わって過ごしていたわけで。これが当たり前のことなんだって。まぁ、言ってしまえば数人の大人に対して数十人の子供がいて、物を知らない子供たちが自由に好き勝手したら大変だろうなっていうのは想像がつくけれど。その頃は見ているものと教えられたことが全てだから疑問を持たないんですよね。少なくとも自分はそこに疑問を持つようなことはなかったなって今は思う。

でも、それっておかしくないだろうか。年取っていろんなことを考えるようになって、悩みも苦しみもして自分が行きついたのが穏やかな気持ちで過ごしたいだったんですけど、それって苦しい、辛いを取り除かなきゃいけないわけで。なんで前提条件で苦しい、辛いを持った状態でなければならないんだろうか。我慢や耐えることをしなければならないんだろうか。協調性が重要で、大事なことだっていうのは一応理解はしているつもりで。それは良いことだとは思う。お互いを尊重で来ているのであれば。でも誰だって楽しいことや嬉しいことをしたいし、好きなことに素直でいたいしそれを伝えたいし、わかってほしいと思うのだけど。石の上にも3年、就職したら3年は続けないといけないとかそんな苦行をしなきゃならないんだろうか。誰だって楽できるなら楽がしたい。それが自然なことなんじゃないだろうか。

別に社会派を気取るわけじゃないし、データがどうとかそんな詳しいことはぜんっぜん知らないけど、日本は自殺者が多いらしいし、日々生活が苦しいとかしんどいっていう人が圧倒的に多いと思う。SNSだってリアルに周りの人だって今最高に楽しくて幸せだって言ってる人なんてほぼ見かけない。そのしんどさやストレスから解放されるために自分で制御できない程のお金を使ったり、お酒や煙草に頼ったり(嗜好品として自分で望んで楽しめている人は別として)やけ食いしたり、悪い意味で現実逃避して心を壊してしまったりってまず基本の生活自体がおかしいってことじゃないですか。この考え方ってそういう考え方を教えてこられたからだよなぁってふと思って。

ここでタイトル回収。楽をすることは悪いことだって教えられてきたわけで。本当にそうだろうか。今の自分は全くそう思わない。そもそも楽をするのだって大変なんだ。楽するための努力や工夫が必要なんだ。楽な気持ちや状態でいる方が自分に優しくできたり、結果余裕や猶予が出来て他の人にも優しくできたり、わざわざぶつかったり敵対しないでお互いの考えとか気持ちを汲んだり尊重しあったりって出来るんじゃないだろうか。これだって決して楽なことじゃない、大変なことで。頭の中フル回転させてる状態だもの。基本的に楽するためにすることは楽ではないんだ、と自分は思う訳で。

ここでいつもの自分語りを。自分は仕事をする際に楽をしたいと思っている。正直に。これは仕事が辛いと思いたくないっていうのもあるし、出来るなら良い接客したいし、自分もお客さんも良い気持ちで買い物をしてほしいと思うから。そこには自分に正直でいたい、嘘をつきたくないっていうのもあって。仕事は辛いもので、やりたくないことを自分の時間を使ってやってるからお金がもらえるんだっていう考え方なんて今の自分は馬鹿げてると思ってる。なんでわざわざ自分で選んで辛いことしなきゃなんないんだって。
だから少しでも楽が出来るように立ち回るようにしていて。品出しするなら店内の陳列状態を整えたり状態把握する。そうすれば何を品出しすればいいか、どれくらい裏から持ってくればいいかわかるじゃないですか。
同僚がこの作業してるなら自分は別の作業をしようって考える。最終的にトータルでやる作業量や内容が決まってるなら手分けした方が効率がいいじゃないですか。自分の作業量も減って同僚も自分も楽出来て。同じ作業を一緒にやってたら2倍時間かかるし作業量も増えちゃうから。(その作業が大変で、人員を必要とする作業ならもちろん協力して一緒にやりますよ?)
こんな風に自分は仕事中自分に余裕を作るために少しでも作業自体を楽にするために頭を回している。こうでもしないと接客中にお客さんに意識を向けることが出来ないから。

自分の根本的な考え方なんですけど、小売店で働く時に何を重要視するのかってそのお客さんが満足して買い物をしてもらえるか。そしてまた来てもらえるか。だと思うんですよ。経営してる側だったら客単価をあげるとか、仕入れ値の安いものをたくさん売って利益を上げるとか気にしなきゃいけないことはたくさんあると思うけど自分は従業員なんで。一番優先すべきなのはお客さんで。だから接客の良し悪しを一番意識する。不快にさせない、来てよかったなって思ってもらえるような努力をする。その為なら他の作業は多少後回しにしたり、手を抜いて楽できるところがあるなら少しでも楽をしようとする。だって自分の容量には限界があるから。それも少ないって自覚してるからw 全部の仕事をを全力でやれるほどの気力も体力もないんだ。自分と向き合って考えた時に物凄く痛感した。自分に出来る限界値の低さに。でもそれは嫌だなっていうか後ろ向きなものではなくて、その容量内で出来ることをやろうっていう考え方に変換して。だって容量オーバーなことはできないし、やったら無理が出ちゃって結局自分が辛くて苦しくなっちゃうから。それならいくらだって楽できることを探せばいいじゃないかって。

だからね、みんなもっと楽をしようとしていいと思う。なんなら教科書にでも乗せて全国民に知らしめてやればいいさ。楽することは悪いことじゃなくて必要なことなんだって。楽しようとすることは自然なことなんだって。そして、楽しようとすることは決して楽なことじゃないんだって。その楽することで、こういう考え方もあるんだなって知ってもらうことで、読んでくれたあなたが少しでも楽することへの抵抗をなくして欲しいと思うのです。楽して空いた容量で自分がしたいな、やりたいなってことをしたり無理してオーバーしてた部分をどっかにぶん投げてしまえるようになってもらえたら自分は嬉しく思うのです。楽の字って楽しいの一部だから。楽しいって少なくとも多くの人が好きだし、そうなりたいって思えるものだと思うから。

あくまで1個人の考え方で、押し付けたいわけでもこうしろよとかっていう訳でもないことは置かせてください。こんな考え方してるやつもいるんだなー変な奴。位の感覚で見てもらえていたら嬉しいです。

最後に、楽をしようとすることは楽じゃないと自分は思っているので、無理して楽しようとするとかそんな意識はしないでくださいね。やりたくない、したくないことは絶対にやらなくていいと思う。楽をしたい、手を抜きたいなって時にブレーキをかけずにそれは自分で自分に優しくできるチャンスだって思ってやってあげられるくらいでいいと思うのです。ほんの少しでもみんなが心穏やかで過ごせますように。

では今回はこの辺りで。読んでくれたことに感謝を。それでは、また。

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