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[ホ占]2 直ちに改めよ

 今回の「ホロフレーズ占い」
 思いついた言葉は、「あまざけ」
 占った日付は、「2022,12,03」

「あまざけ」という言葉を選んだのは、風邪対策を兼ねて、あまざけを常備するようにしたからです。酒粕をといたやつです。
 計算過程は省略します。
 得られた卦は、十六番「 雷地予(らいちよ)
 導かれた爻は「上爻」

以上を読み解いてみたいと思います。

 導かれた卦「雷地予」とは?

<雷地予の卦辞> 
「予は侯を建て師を行るに利ろし」
(よは こうをたて しを やるに よろし)

易経独学 https://www.ekikyou-dokugaku.com/

 まず象の解釈から。下の象が「地」、上の象が「雷」という構図で、大地の上に雷ですから、順当な姿です。古代の「雷」は「神成り」で神のイメージだと思いますすが、ここでは恵みの象徴
 そこに「予」とあります。予感、予想、あらかじめ、ですから、「備えあれば憂い無し」に近いニュアンス。それと違うのは、何があってもいいように準備するということではなく、次に起こることを予測して備えよ、ということです。言い換えれば、次に起こることは意外なことではなく、すでにその兆候が見えている、時間の問題で起こる出来事だ、ということです。

 何が起こるというのか?

 先に、何をやればいいのかということを見てみます。
『易』は、二つのことをやれば良いと云います。
 国をよく治めること(「侯を建て」)と、戦争支度(「師を行る」)です。
 つまり、これから起こるのは戦争… になりそうです。

 まさか? そうですよね。結論を急がずに、爻を見ていくとしましょう。運命にも段階があって、やるべきこともその段階によって変わりますから、流れをつかんでおくことはとても大事です。

「初爻」の説くところは、今の幸せは己の実力で得たものではない。それを忘れて慢心すると「凶」。
 戦争というとんでもない目が覗いたので、「国」に絞って考えていくことにします。
 とすれば、これは日本の復興が見えた時期でしょう。朝鮮戦争の特需と1ドル360円の為替レート。これで高度成長の道筋がついた。つまり、その繁栄は、お膳立てしてもらったものだ、ということですね。
 この時期、大事なことは、それを忘れないこと。
 これは守られていたように思えます。米軍の退去を求めたりはしませんでしたから。誰のおかげで今があるのかを、当時の上の人たちはよく自覚していた。だから、うまくいった。

「二爻」は、限度を決めて愉しめば吉。これは高度成長期のことでしょう。給与が上がって中流が拡大。彼らはマイホーム、マイカーを手に入れられるまで豊になった。でも、そこで慢心せずに、相変わらず仕事第一、実に勤勉だった。だから、うまく行った、と解釈できます。

「三爻」は、バブル直前まで。ヨーロッパ諸国を抜いて自信をもちはじめた時期ですね。しかし、『易』は、ここでもう一度「今の幸せは、オマエの実力で得たものではない。勘違いすると後悔するぞ」と警告します。
 実際には、どうだったか。わたしはまだ社会に出ていませんでしたし、経済誌なんかも読んでませんから記憶がないんですが、欧米諸国は製造業に見切りをつけてたようです。日本にやらせて、自分たちは次のステージの準備を始めていた……。
 
実際、日本もその後、コストの安い国に製造拠点を移しますよね。ただ、日本人の特性は、モノづくりにひじょうにマッチしていたということはあるようです。単に低コストだったわけではない。
 ともかく、製造業での繁栄を謳歌していても、見る人が見れば、先が見えていた……。

「四爻」は、幸せの絶頂。バブル期ですね。
 これ異常なんです。「五爻」でピークを迎えるのが正常ですから。つまり、大企業の経営陣も官僚も政治家も、まだ世界のことをよく理解していなかった。自分たちの考えや経験がまだ浅いという自覚もないままに、大金を手にして外国に出て行った。そりゃあ騙されます。いいカモです。やられたと気づくのは、後のことですが。
『易』は、しかし、逆のアドバイスをするんです。警戒せよ、とは云わずに、疑うな! と云う。どういうことでしょう。
 我々はその後を知っているので、察することが出来ます。親しげに近寄ってくる海千山千の外国人たちを疑うなと云ってるのではなく、自分たちの会社の本業や従業員たちの価値を疑うな、ということだった。
 しかし、当時の経営者は、ようやく製造業よりももっと稼げる分野があることに気づきはじめた。製造業をキャッチアップしたように、コンピューターや金融をキャッチアップしようとしたわけです。
 しかし、そこは日本人が得意なhow toの世界ではなかった。whyとかwhat、発見や創造が決め手になる世界で、やがて大敗北することになる。
 まあ、バブルの崩壊については、ハメられた部分も大きいと思いますが、「陰謀」だけではなかったということです。被害を大きくしたのは、製造業の本業を安易に海外移転したことでしょう。己を疑ってしまったわけです。
 結果、企業どころか国内の空洞化。わが国の長期に及ぶ停滞は、実はこの時期にはじまった。疑ってはいけないものを疑って、自滅した。

「五爻」は、幻の頂点。前段階で失敗していなければ、経験値を積んで、お金儲けだけでなく、成熟した強い国になれたはずですが、それは夢と消えました。肝心の経済が崩壊したからです。
 この時期のトップに対して『易』はこう云います。今は病人のようなものだ。「四爻」に張り合うとせず、誠実であれと。要するに、今は生き残ることを考えろ。そのためには、バブルのことは忘れて地道にコツコツ頑張れ、ということです。その時、その切り替えが出来ていれば、失われた三十年にはならなかったかも

「上爻」は、最終段階。末期です。戦後の日本は、いよいよ終わる。政治家の顔ぶれを見れば一目瞭然ですよね。重み、迫力が……。企業はどうか? 株の三分の一が外資の所有になっていたり、トップも外国人であったり、製造業であれば、生産も外国だったりする。
 国策について云えば、民営化した郵〇のメイン・コンピューターが国内にないとか、マイ何番の打ち込みを外国企業がやっていたとか、そのコンピューターシステムも外国の会社に委託するとか、少なくとも従来の感覚だと亡国の道のように思えます。
 水道事業を外国の企業に売る地方とかまるで途上国みたいですし、諸外国で禁止された薬物の在庫がわが国に……というのは、狂気の沙汰レベル。九九珍を不平等条約もびっくりの条件で契約したとか……、従来の感覚では、到底理解できません。
 今、声高に憲〇改正や軍備の増強を主張している人たちはそれを主導してきた人たちと同じでしょ? 違うんですか?
 防衛が大事なら誰に任せるか、そこが最大の問題のはず。ともかく時間がないから権限だけ先によこせ? もしそういう人がいたら、相手をよく見ないといけませんよね。

 しかし、すでにここまで来てしまった。
 あらためて、云いますが、今回の「ホロフレーズ占い」で出たのが、この「上爻」なんです。やらせみたいですけど、本当です。

 こうなってしまったものは仕方がない?

 そうですね。どうすればいいのかということが大事ですね。

『易』はこういいます。今、心を入れ替えれば、「咎なし」。罰を受けるほどひどいことにはならないと。

 さて、何を変えればいいと思いますか?

 バカなわたしには、断片的なことしか思いつきまませんが……

 爻のところで振り返ったように、乗せられた繁栄 肥大化させられた挙げ句の崩壊、どん底で買いたたかれて、グローバル化…… 保守派としては、その流れこそ見直す必要があるのではないかと。そう思います。
 日本という国はすでに無実化しつつあるのではないかと思えてきました。グローバル化の先に日本の未来はあるのでしょうか?

 若い人たちが新しい概念のクニを目指すというのなら、それもありかと思いますが、軍備増強の際に説明される論理は、旧来の国家観なんですよね。実体とかけ離れている。はたして真意は別にあるのか? それともこの期におよんでまだチグハグなことが行われようとしているのか…… こんなバカでも不安になります。

 最後に、冒頭に挙げた「雷地予」卦辞の訳をもう一度、掲げて終わりにしたいと思います。

 今は、国をよく治めることと戦争支度が大事だ

 二つはセットでなければいけません。
「世界の一元管理のために戦え」とは、云ってないんです。

 グローバル路線での参戦であれば、目的は新しい世界を作るということであって、国はむしろその犠牲…… 消えた方がいいものでしょ?

 繰り返しますが、今は「心を入れ替えれば、咎なし」の最終局面。

 であれば、必要な戦争支度は「心」。竹槍で戦うという精神論ではないですよ。

 仮に、戦わねばならない相手がグローバル主義なら、それは世界観と思想の問題。ミサイルは役に立ちません。
 戦争の支度も相手によるんです。すでに世界がグローバルになっているのなら、近代のような国家間の対立はすでに幻です。


 気になった箇所はご自分でお調べください。
 問い合わせてもらっても、資料などはありません。

 救いは、わたしがバカだということです。

 そんなことあるわけないだろ!
 そうなんですか? バカでよかった~



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