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ダム際ワーキング越境学習ツアー 体験レポート 2

▶前回のあらすじ

前回は、自分がこの「ダム際ワーキング」に参加したきっかけと、浜松駅から佐久間町浦川の会場に到着す流までの道のりを書きました。第2回目の今回はは、ワークショップの内容など「ダム際ワーキング」の核心に迫ります。


▶基調講演

ダム際ワーキングは、沢渡あまねさんと法政大学の石山恒貴先生の基調講演からスタートでします。沢渡あまねさんは、前回紹介した本「バリューサイクル・マネジメント」などを執筆されている作家であり、会社の経営者であり、多くの企業の顧問をされていおられる方です。沢渡さんは、時代の先端をいくワークスタイルを推進し、閉塞感たっぷりの日本の組織を本気で変革されようとしているのです。基調講演では、「今の世の中を自分らしく楽しく生き抜くにはどんな力が必要なのか?」「なぜ越境するのか、越境思想は個人や組織にどんな効果をもたらすのか」をお話しいただきました。

沢渡さんのお話から、自分らしく楽しく生き抜くには、自分の価値観や目標を明確にし、それに基づいて行動し、その結果を評価し、改善するというバリューサイクルを回すことが大切だということを学びました。私はこのバリューサイクルの考え方に共感し、仕事や人生で実践しようと決めていたので、常に自分の意志を持ち、挑戦し、成果を見つめ、改善し続けることの大切さを改めて感じたのです。

法政大学の石山先生は、越境学習、パラレルキャリアなど、雇用・キャリア研究の第一人者です。今回は「ジョブ・クラフティング」という言葉を教えていただきました。ジョブ・クラフィティングとは、「手作り感覚で自分の仕事やキャリアを丁寧に作り上げること」だそうです。50歳を過ぎて残りのビジネスマン人生をどう過ごすか、どうやって作り上げるのかを模索している自分にとって、ジョブ・クラフィティングは、心に残るキーワードになりました。

(おまけ)
そんな沢渡さん「ダム際で仕事する先駆者」でもあります。今回のツアーの「なんでダム際で?」の答えは、純粋に「ダムが好きだから💓」なんだそうです。

左から、法政大学石山先生、沢渡さん、平野さん

▶グループディスカッション

基調講演を聴いた後は、4人1組でのグループディスカッションが始まります。今回参加されている方は、業種も職種もバラバラで、そんな異なる立場の人たちが、基調講演をきいて印象に残った事や聞いてみたい事、持ち帰って実践したいことなどについてディスカッションし、最後に発表をします。

グループディスカッションのやり方も、ファシリテーター、タイムキーパー、記録係、発表者と、役割を決めて進めていきます。このグループディスカッションのやり方、参加者が明日会社に戻ってすぐに実践できるように配慮されているなって思いました。

私が参加したグループは、私を含めて4人。石山先生、大手企業の研究開発部門の方、社労士の方と私でした。ワークショップでは、基調講演で印象に残ったことや聞いてみたいこと、持ち帰って実践したいことなどについて、意見を出し合いました。私たちのグループでは、越境することの意義や方法、自分の仕事やキャリアの棚卸しやクラフティング、自己説明力や発信力の重要性などについて、共通の関心事や課題を意見交換できました(貴重な体験。これぞ越境学習ですね)

越境学習を受け入れる、佐久間町の方も熱く語ります

沢渡あまねさん、石山先生、地元の方、参加者。普段はそれぞれ全く別の場所で、異なる世界で仕事をしている。そんな人たちが1箇所に集まって、自分を表現し、悩みを打ち明け、議論する。これこそが「越境学習」であり、ここからが自分にとっての「半径5メートル以内の変革」のスタートラインに立った気がした。(ホント、参加してみないとわからないんですよ)。


▶いよいよ「ダム際」へ

そして、そんな有意義な時間はあっという間に終わり、越境学習ツアーは次のステージに移行します。そう、いよいよあの「ダム際」へと導かれるのです。

▶佐久間を散策、その風景に癒される

会場の割烹旅館おかめさんを後にして、ダムに向かうバスの乗り場まで、みんなで佐久間町浦川の街並みを歩きます。そう、ゆっくりと歩きます。周りの景色と空気を楽しみながら。いつもの半分以下の速さで。

浦川の街並み

途中には、こんな吊り橋があります。越境することで、普段足を踏み入れない場所に足を踏み入れ、そこで新しい人と新しい風景に出会うことができるんですね。

「吊り橋際」も映えるスポットなのであった

▶次回は、ダム・ダム・ダム…

次回は、佐久間ダムの見学の様子をレポートします。最初はダムの上から、次にダムの中から、そして最後にはダムの底から、ダムを眺めまくります。



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