【コラム】古いものは、古臭いものなのだろうか
日本ハーモニカ芸術協会主催の「秋のハーモニカまつり」に行った。コロナが心配されるなか、なんとかリアルコンサートでやれた。前半は師範や準師範に合格した人たち、後半は複音ハーモニカコンクールの優勝者と3組のゲスト演奏で構成されたたっぷり4時間を超えるコンサートだった。
複音ハーモニカの日本的奏法を駆使した、その多くは佐藤秀廊編曲の独奏。さすがに日々の精進を重ねて師範、準師範にたどり着いた人たちの演奏だけに一音一音に思いの込められた丁寧な演奏が続く。20名ほどの奏者の演奏を陶然と