TOMBO-ism -トンボ楽器製作所-

ハーモニカとアコーディオンのメーカー『トンボ楽器製作所』のnoteです。 ハーモニカラ…

TOMBO-ism -トンボ楽器製作所-

ハーモニカとアコーディオンのメーカー『トンボ楽器製作所』のnoteです。 ハーモニカライフWeb版を中心に、ハーモニカとアコーディオンのオンラインフェス『TOMBO祭』などについて発信しています。 楽器の楽しさを広めて参ります!

マガジン

  • ハーモニカライフ Web版

    『ハーモニカライフ・Web版』は、トンボ・ファミリークラブの季刊誌『ハーモニカライフ』内のコラムにWebオンリーのコーナーを追加してお届けいたします。 読者投稿コーナーも募集していますので是非ご参加ください。

  • たかがハーモニカ、されどハーモニカ

    ハーモニカライフ連載コラム、『たかがハーモニカ、されどハーモニカ』 ハーモニカ専門店コアアートスクエアの店主、岡本吉生氏が発信するハーモニカ徒然草!

  • 仲村哲也のハーモニカ仁義

    アメリカで幅広い音楽活動を展開するハーモニカ奏者、TEX NAKAMURAこと仲村哲也がお届けする、仁義あるハーモニカエピソード!

  • 複音ハーモニカ テクニカル講座

    ハーモニカ奏者の高橋早都子氏がお届けする、実践で役立つハーモニカテクニック! 教本とは一味違った角度から、初心でも分かりやすく解説いたします。

  • 楽しいアンサンブル(ハーモニカ)

    ハーモニカアンサンブルトリオ、オジョイメイトリオのバス担当、吉田俊輔氏がお届けする、笑いと感動のエピソード! ★ハーモニカ・アンサンブルはバス・ハーモニカ、コード・ハーモニカで伴奏を、クロマチック・ハーモニカや複音ハーモニカで旋律を主に担当します。

最近の記事

「赤とんぼ」の町で酒盃を交わす

「赤とんぼ」という歌がいつも心にあって、昔を思い出したりするたびに頭のなかで歌っている。幼少時に仰ぎ見た赤トンボの乱舞がよほど心の深みに働きかけているらしく、ハーモニカで高校時代に吹いたのも、東京に下宿して、夕暮れの上野公園のベンチで吹いたのも「赤とんぼ」だった。 作者の三木露風にとって、「私に詩思を与えたのは、故郷の山川である」というほどに龍野の自然は作品のふるさとであったし、五歳にして別れた母の面影を懐古する場所でもあった。龍野というまちに一度行ってみたい。その思いは龍

    • 【ハーモニカ仁義】高原でハーモニカを演奏するの巻【仲村哲也】

      山登りなどで標高が高くなると、大気圧が下がり空気の密度が下がって、チョッと歩いただけでも息切れしますヨネ。そういう状況でもハーモニカを吹かなければならない時もあります。 以前のロード(演奏巡業生活)で、最初にコロラド州へ行った時、アスペンという名のデンバーからおよそ車で約3時間半を要する街を訪れました。 到着したらすぐステージへ。 旅行気分はありません。 我々は、時差まで移動時間に費やします。 アスペン(Aspen) は、コロラド州の西部、ロッキー山脈の山中に位置する都市

      • 【複音ハーモニカ講座・最終回】マンドリン奏法(応用編)

        前回の練習はいかがでしたでしょうか。 マンドリンの弦を弾くような音色になりましたでしょうか。 今回は、実際曲中でのマンドリン奏法(M)を意識した練習法をご紹介いたします。 曲中では(M)で数小節続く事もありますが、ほんの一小節のみの場合もあります。また、他の奏法や強弱が入っている曲も多いので、以下の練習をやってみましょう。 ① まず(M)を入れず、メロディーのみ吹いてみてください。 ②(M)を入れて吹いてみましょう。(M)の時、即座に吹き方を変えられるよう、ゆっくり練習し

        • 【コラム】続・コンクール、参加することに意義がある!

          前回に続いて、コンクールにまつわるお話を…。 私が唯一出場したことのあるコンクール、1995年の国際ハーモニカフェスティバル、トリオ部門で準優勝できたことはもちろん嬉しかったのですが、1番楽しかったのは、いろいろな方と交流ができたことで、準優勝はただのおまけみたいなものでした。 同じトリオ部門で第5位だったのが、フランスのハイファイ・ディクソンズ(HIFI DIXON'S)。 オジョイメイよりもはるかに上手いのでは⁈と思った実力派でしたが、コンクールで演奏したのが、日本で

        「赤とんぼ」の町で酒盃を交わす

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        • たかがハーモニカ、されどハーモニカ
          20本
        • ハーモニカライフ Web版
          85本
        • 仲村哲也のハーモニカ仁義
          18本
        • 複音ハーモニカ テクニカル講座
          13本
        • 楽しいアンサンブル(ハーモニカ)
          14本
        • TOMBO祭 トンボ楽器のオンライン祭
          16本

        記事

          【コラム】「六甲おろし」を演奏した日w

          阪神タイガースが巨人に4対3で勝って18年ぶり6回目のセ・リーグ優勝を果たした。18年間、一心不乱に戦ってリーグ1位の悲願が達成された9月14日、選手たちの胸にはさまざまな想いが去来したことだろう。 その晩はコンサートの打ち上げで、テレビのニュースは観られなかった。翌日、新聞で歓喜する人たちの写真をみて自分ごとのように嬉しくなった。というのも、優勝を決めた日の数時間前、「第25回コアハーモニカコンサート」があり、コンサートの締めくくりに「愛川ハーモニカアンサンブル」は阪神タ

          【コラム】「六甲おろし」を演奏した日w

          【ハーモニカ仁義】海外でのレコーディング現場の巻 後編【仲村哲也】

          録音現場では、一度楽曲を聴かせてもらい、瞬時にどんな演奏を要求されているかを読み取る術(スベ)を学び、その洞察力を鍛えられます。その後は、すぐ録音ブースへ入れられ、ヘッドホンをつけられ「Rolling!/ハイ、どーぞ」(笑) 私は、一発で決める意気込みで望みます。 1番良いのは、やはり繰り返しパンチイン(オーヴァーダヴィング等)を一切しないで1stテイクで決めて、キャッシュを握りしめ、何事もなかったヨ~に立ち去るコトです。 忍者のヨ~にパッと現れ、任務を成し遂げ、ス~ッ

          【ハーモニカ仁義】海外でのレコーディング現場の巻 後編【仲村哲也】

          【複音ハーモニカ講座】マンドリン奏法(実践編)

          前回の入門編、『シングル奏法と三穴奏法』の練習はいかがでしたでしょうか。 今回は、実際マンドリンの様な音を出せるよう解説していきたいと思います。 ①まず、ハーモニカはくわえず、口をシングル奏法の形にします。 ②舌先を尖らせて、左右に動かします。(上下でも可)  この時「ポロポロ」と舌と口がこすれる音が出ているでしょうか。この音が出ると、よりマンドリンの音に近くなると思います。 ③その状態でハーモニカをくわえ、中音部のドの音を吹いてみてください。(舌がハーモニカのウッドには

          【複音ハーモニカ講座】マンドリン奏法(実践編)

          【コラム】コンクール、参加することに意義がある!

          コロナ禍で国内外のハーモニカコンクールも開催中止が続いていましたが、段々と再開されているようです。 コンクールへの参加は、プロ奏者になることを目標に優勝目指して出場する方もいれば、腕試しにチャレンジしてみる方もいて、出場する目的も様々です。 ハーモニカのコンクールは、事前に提出した録音での予選を経て、予選通過者が決勝ライブを行う形態が多いように感じますが、予選通過できなくても審査員の方々からアドバイスがもらえたり、決勝の舞台に立てたら、自信もつきますし、独特の緊張感も経験

          【コラム】コンクール、参加することに意義がある!

          映える楽器、アコーディオンの魅力とは

          楽器には伴奏(リズムやベース)と旋律(メロディ)を同時に演奏できるタイプがあります。 ピアノやギターが有名ですが、実は『複音ハーモニカ』と呼ばれるタイプのハーモニカではそれが可能です。 複音ハーモニカは歴史的背景もあって日本で進化を遂げた楽器です。そこから生まれたテクニックによって、伴奏を入れながらの演奏が可能となりました。 そしてハーモニカと同じ原理で音が鳴るリード楽器、『アコーディオン』もまた、同じく伴奏と旋律を1台で奏でることが可能な楽器です。 ピアノとアコーディオ

          映える楽器、アコーディオンの魅力とは

          プロの演奏家ってどんな人? TOMBO公式アーティスト・プロファイル

          楽器演奏においてプロフェッショナルとは何か、と言われると中々はっきりと定義することは難しいように思います。 楽器を演奏して対価を頂ければプロ、とも言えますし、定期的に作品を発表し、演奏活動をしている方がプロ、と思う人もいるでしょう。 その中には演奏、創作活動の傍ら、教室で指導に当たっている方も多いでしょう。 ハーモニカとアコーディオンのメーカーであるトンボ楽器では、TOMBO祭と題したオンラインフェスを2023年9月30日から11月26日まで開催しています。 そのコンテン

          プロの演奏家ってどんな人? TOMBO公式アーティスト・プロファイル

          楽器って美しい!

          『楽器』にはたくさんの種類があり、それぞれ個性的なフォルム(形状)をしています。見慣れた西洋の楽器はもちろん、独特の音色や音階を持った民族楽器まで含めると、その多様な世界に驚かされます。 楽器は音楽を奏でる道具ですが、工芸品として価値があるものも多いので、コレクションとしての楽しみ方も可能です。 特に手作りのアコースティック楽器は、種類や型番が同じでも一つひとつ微妙な違いもあります。 また使い込むことで音の変化も生じ、表層的にも渋みを増したりしますので、唯一無二のマイギアと

          限られた時間で心を『鷲づかみ』にできるか、を競うコンテスト

          誰にでも『心を鷲づかみ』にされる瞬間というのがあると思います。 それは、たとえば映画のワンシーンであったり、スポーツの試合における名場面であったりします。 音楽においても同様に、人々を感動させる曲、演奏、歌声など色々な要素があります。 ハーモニカとアコーディオンのメーカーであるトンボ楽器では、TOMBO祭と題したオンラインフェスを2023年9月30日から11月26日まで開催しており、その中のコンテンツに、『コンテストエリア』がございます。 そのコンテストの一つが『10秒

          限られた時間で心を『鷲づかみ』にできるか、を競うコンテスト

          楽器が弾ける人ってどんな人? プレイヤーズ・プロファイル

          義務教育には『音楽』の授業があります。 皆、そこで何かしらの楽器に触れているはずですが、その後に楽器を続けたり、新しい楽器を始めたりする人はどの程度いるのでしょうか。 楽器が弾けるって、やはり単純にカッコいいと思いますし、年齢制限のない趣味としても魅力があると思います。 ハーモニカとアコーディオンのメーカーであるトンボ楽器では、TOMBO祭と題したオンラインフェスを2023年9月30日から11月26日まで開催しています。 そのコンテンツの一つに『プレイヤーズブース』が、

          楽器が弾ける人ってどんな人? プレイヤーズ・プロファイル

          DIY - カスタムという楽しみ方

          DIY(Do It Yourself)は「自分自身で行う」という意味から、モノづくり全般をイメージいたします。 そこには既製品のカスタマイズ(改造)も含まれるでしょう。 ホビーの世界で例えると機動戦士ガンダムのプラモデル、いわゆる”ガンプラ”の改造では、既存のキットを削ったり部品を追加したりして、自分のイメージした機体を作り上げることが日常的に行われており、SNSを通して発信されています。 そうしたカスタムの楽しさを、ドラマ仕立てにしたアニメ作品も作られ、更にそこで生まれた

          DIY - カスタムという楽しみ方

          YouTubeチャンネル登録者数はどうしたら増えるのか

          YouTubeに動画をアップされている方にとって、視聴数とチャンネル登録者数は気になるところですよね。 トンボ楽器にもYouTubeチャンネルがありますが、登録者が多ければ動画を届けられる可能性が高くなり、結果的に視聴数アップにも繋がりますので重要です。 しかし、なかなか思うように数字は上がりません…… ハーモニカとアコーディオンのメーカーであるトンボ楽器では、TOMBO祭と題したオンラインフェスを2023年9月30日から11月26日まで開催しています。 そのコンテン

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          初心者でも何となくできちゃう楽器

          楽器が演奏できたら楽しいだろうな…… でもやっぱり難しいだろうし、それなりにできるようになるまでは時間がかかるんだろうな…… 憧れはあるけれど初めの一歩が踏み出せない、ということは楽器に限らずあることと思います。 そして、初めの一歩を踏み出したけれど、数か月で諦めてしまうことも、残念ながらあるでしょう。 『ハーモニカ』は初心者でも”それなりに”できる楽器として名前が上がることが多いと思います。 それはどういう意味合いなのでしょうか。 音楽ですので文字で説明しても中々伝わ

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