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【複音ハーモニカ講座】強弱の練習法②(低音と高音でのfとp)

前回のクレッシェンドとデクレッシェンドの練習はいかがでしたでしょうか。

今回は特に難しい低音、高音の強弱の練習法をご紹介させていただきます。
私がいつも演奏で気を付けている事は「音の響き」です。吹き方に気を付けて、綺麗な音を響かせていただけたらと思います。

●譜例1

低音のf(フォルテ:強く)
①息の量が多いと綺麗な音にならないので、息はなるべく少なくお腹の力を強くして1音ずつ丁寧に出す(音がつながらないようにしっかり切る)
②そのままトレモロ(音の波)を感じながらのばす

低音のp(ピアノ:弱く)
①息をfの時より少なく、お腹の力も弱くして1音ずつ丁寧に出す
②そのままトレモロを感じながらのばす

●譜例2

高音のf
①口を「ホ」の形にして(音が響きやすくなる)息はなるべく少なく(多いとキーンと耳障りな音になる為)お腹の力を強くして1音ずつ丁寧に出す
②そのままトレモロを感じながらのばす

高音のp
①口を「ホ」の形にして息をfの時より少なくお腹の力も弱くして1音ずつ丁寧に出す
②そのままトレモロを感じながらのばす

前回のお腹を使った練習を活かして響きのある綺麗な音を目指して下さい。
次回は強弱を交互に吹き分ける練習をご紹介したいと思います。

(2023.1 ハーモニカライフ99号に掲載)

高橋早都子
-Profile-

間中勘氏の演奏「荒城の月」に感銘を受け小学校一年生か らハーモニカの道に入る。
その後齋藤寿孝氏に師事。
1995年 国際ハーモニカチャンピオンシップス、 複音ハーモニカソロ部門にて史上最年少で優勝。
ハーモニカトリオ「ミネストローネ」の複音、コードハーモニカを担当。
2007年第27回F.I.HJAPANハーモニカコンテスト・アンサンブル小編成部門で優勝。
現在、3児の母。子育てと演奏、指導の両立に奮闘中。
後進の指導やソロ活動も積極的に展開中。