のらねこ、やりたいことが何もかも難しすぎる!!!
カッコよくギターを弾きたい。
英語がペラペラになりたい。
サッカーを超うまくなりたい。
人によってやりたいことは様々だけど、やればやるほど “どんどんレベルが上がってついていけなくなる” こと、多いですよね。
なぜ練習は、やればやるほどツラくなっていくの?
、、、と思うでしょ? 普通。
でも実はこれ、認識が間違ってるんです。
本来 努力 とは、やればやるほど楽になっていかないとおかしいんです。
練習がどんどんツラくなる人は、手っ取り早くやることにこだわってるからです。
それは間違った努力の仕方。
なぜそんなこと言いきれるのか?
今回はそれを説明します――。
いつもお読みいただいている方、あるいは初めての方、久しぶりの方、皆様ありがとうございます。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
努力なんてツラいだけ。やるだけ無駄。
だから僕はがんばりません。
でも一番楽な生き方を選んでるのに、それでもツラいのはなぜだろう?
そうに考えがちな人に足りないのは、無理をすることではありません。
“目標管理スキル” を覚えることです。
適切な努力量が管理できないからツラい想いをしなきゃいけなくなるのであって、努力は適切に管理すればツラくはなくなります。
だとすると、その目標管理とは何なのか?
この のらねこに何ができる? では、そのノウハウを皆様にお伝えすべく、僕自身が計画して僕自身でやってきた様々なことを、なるだけ分かりやすく面白くお伝えする趣旨になっております。
今回は “のらトレーナーは新しい習慣作りができる?” シリーズの最終回をお送りします。
僕が目標管理のプロとして提唱する目標管理法 ≪シルフィウスメソッド≫ を、分かりやすく解説します。
1. 前提: 努力は続けるほど楽になっていく
まず、適切な努力ができない人達が勘違いしているポイントとして、
“努力とは、楽がしたいからやるもの”
という考え方が根本的に欠落している点が挙げられます。
だってそうでしょ?
『努力』とか『苦労』とか、そういった類のものは、やると何かいいことがあるからやるんです。
苦労することそれ自体が目的ではないんです。
にもかかわらず、
「がんばればがんばるほど、難易度はどんどん上がってツラくなっていく」
「だから努力がツラい」
「がんばりたくない」
そんなふうに考えている人は多いです。
でも実はこの理屈はおかしくて、物事は何でも『やればやるほど簡単にできるように』ならないと変なんです。
当然ですよね。
練習ってのは、できなかったことをできるようにするためやるんだから。
練習をした結果として、今まで簡単にできてたことが難しくなったら、それは下手になってるってこと。
あるいは、練習が新しいレベルに達したとき、その新しい練習が今までより難しく感じたら、それは『練習についていけてない』ってことです。
たとえば――。
絵が描けるようになりたい人がいたとしますよね。
最初は まっすぐな直線 を描くことすらおぼつかなかった人が、
まず綺麗な直線を描く練習 をしてから、
次に綺麗な曲線を描く練習 をする
とします。
このとき、一般には直線よりも曲線の方が難しいため、ド素人が両方にいきなり挑戦すると、直線に比べて曲線はやたら難易度が高く感じます。
ですが、このことを根拠に『今まで直線しかやってない人が、曲線に挑戦すると難易度が上がる』と表現するのはおかしいんです。
実際には練習生は、“綺麗な直線を描くコツ” を習得していることを前提として、次段階として曲線に挑戦しているのです。
この時点でこの人には、綺麗な直線を描くコツを曲線に応用する技術が身についていはず。
ですからこの人がちゃんと練習についていけていれば、直線よりも曲線の方が簡単に感じます。
これをRPGゲームに置き換えて考えると、
最初のボスよりも2番目のボスの方がレベルが高かったとしても
体感的には2番目の方が弱く感じなければおかしい
ってこと。
2番目のボスの方が強く感じたら、それはレベル上げが足りない――つまりこの練習生は今までの練習を活かせていないことになります。
ですから、新しい趣味・新しい挑戦・新しい練習といった類のものは、
ド素人から始めた直後が一番苦労してて
以降はどんどん楽になっていく
状態なのが本来正しいんです。
もしそうなっておらず、やればやるほど難易度が上がるように感じるなら、それは練習プログラムに何か問題があると思うべきです。
2. 難易度が上がりすぎてるときの対処法
だとすると、そういうときどうすればいいんでしょうか。
理屈はとても簡単。
レベルを落とせばいい。
でも理屈は簡単でも、実際にはこれがなかなか難しいもの。
「そんなこと恥ずかしくてできない」
「レベルダウンは情けない。好き好んで留年するようなもの」
「今さら低レベルな基礎教則本なんかにお金を出したくない」
そうした理由で、レベルを落とすことを心が拒否することがあります。
また、練習にすぐついていけなくなる人に共通する傾向として、練習のレベルを落とすことを、『普通はそんなこと誰もしない』と勝手に思い込んでることも多いです。
例として、YouTube動画を撮りたい人がいたとしましょう。
「面白い動画をバンバン作って再生数稼いで、プロクリエイターになってやるぜ」と息巻いて機材と本を買った。
で、
撮影の仕方を覚えた
動画の編集の仕方も覚えた
という2つの練習を経て、無事に動画が作れた。
ところがこの2つの練習をしただけだと、当初の目標だった ≪面白い動画≫ は全然作れないわけですよね?
動画を作ることと、その動画を面白く演出することは全然違うからです。
ですから、動画が “ようやく編集できるだけ” の人が作った作品は面白くないし、そんなもので再生数は全く稼げないのです。
ですがここでレベルを落とせない人は、「あきらめず継続することが大事」という謎理論を持ち出してきて、“ツラい状態をガマンして” しまいます。
そんで面白くもない動画を、わざわざツラい想いをして作り続けるんです。
これは典型的なダメな努力の仕方。
努力とは、やれば良いことがあるからやるものですから、成果が出ない方法でツラい想いをし続ける意味はないんです。
面白い動画が作れないのなら、「ツラくない」と感じるところまでいったんレベルを落とすことが大事。
そこから、「問題ない範囲だが、少しだけツラい」と感じる程度に難易度を上げたくらいが、今のあなたにちょうどいいレベルです。
YouTube動画を撮りたい人であれば、たとえばこうしたレベルダウンが考えられます。
がんばって10分動画を作っていたものを、ショート動画(1分動画)の方向性へ切り替える
YouTube へいきなり公開せず、友達に内輪ウケするものをまず作る
面白情報にこだわるのをやめて Vlog に切り替える
ポイントは、“長く続けるために” “一時的にレベルを落とす” ってこと。
自信の力量を大幅に超える努力をしたって、できないものはできません。
物語の世界では、物凄く厳しい鬼師匠が主人公を鍛えた結果、主人公の実力が不自然なほど急激に伸びる、というシーンが描かれることがあります。
あれは物語の尺を省略するための描写であって、実際にはスパルタ教育では成長スピードを速めることはできません。
以前、キルギス在住の日本人主婦の方がブログで言ってました。
彼女によるとキルギス人はとにかく計算が苦手で、『電卓を使っても2桁の足し算を間違う』レベルなんだそうな。
アメリカ人も計算力だいぶヤバいけど、さすがにここまでじゃないです。
なんでキルギス人はそんなに計算が苦手なのか?
その主婦の方が現地で使われてる算数の教科書を実際に見てみたら、“日本のものよりもだいぶ難易度が高かった” んだそうです。
だから覚えないし、覚えないまま卒業するから社会で活かせない。
そういう悪循環なんだそう。
これが、無理にスパルタ教育をゴリ押しした結果です。
努力とは、“自分に見合った難易度の苦労” をするからこそ身につくもの。
それゆえに、練習を長く続けているレベルの高い人達というのは、無理せずレベルを落とすことを日常的かつ自然に行っているものです。
一度上げたレベルを落としてはいけないなんて、そんなルールは最初からありません。
そんな風に思ってるなら、それはあなたの思い込みにすぎません。
そのような思い込みがあるってことが、
つまり手っ取り早くやることにこだわってるってことなんです。
だって、早くできるようになりたいって功を焦るから、無理な難易度の上げ方をするんでしょ?
ですが、最速最短で上達したいのなら、そんな変なプライドをゴリ押しするよりも確実に上達することの方がずっとずっと大事なのです。
さて、全8回続いた “のらトレーナーは新しい習慣作りができる?” も今回で終わりです。
来週からはまた新しいシリーズをお送りします。
次は、人類の悩みたる “人間関係” について考えていければと思います。
なぜ人間関係は、何もしてないのに自然に悪化するのか。
その謎に迫ります。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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