【話】爆弾のある教室


爆弾を抱えたまま 授業を受けていた。

教科書と鉛筆と消しゴムがおもな材料の 手製爆弾。
机上の小型コンロで、魚を焼くように 爆弾を焼く。

やがて教室に 危険な臭いが立ちこめる。

「たまらないな」
神経質そうな教師が 神経質そうに窓を開ける。

校庭とポプラ並木、そして青い空が見えた。
なんだか悲しくなってくるのは なぜだろう。

その窓から 遅刻した同級生の顔が現われた。

彼は、おもむろに ナス型の手榴弾を教室に投げ込む。
「みんな、くたばってしまえ!」

その手榴弾は 教師の頭に命中した。

そのまま床に転がったナス型の手榴弾は
よく見ると、本物のナスにしか見えない。

そういえば、彼の実家は 八百屋だった。

ナスのヘタ部分がむしられているのは
安全装置をはずした、という意味か。

笑うべきか悲しむべきか、迷うところだ。

「もう手に負えないな」
教師は黒い帳簿を開き、なにか書き込む。

その瞬間だった。教室が 爆発したのは。


Classroom with Bomb


I was taking classes holding a bomb.

Homemade bombs with textbooks,
pencils and erasers are the main materials.

Bake bombs like baking fish with a small stove on the desk.
Eventually a dangerous smell got into the classroom.

"Unbearably."
A nervous teacher opens the window nervously.

I saw a schoolyard, a row of poplars, and a blue sky.
Why will somehow become sad?

The face of a classmate
who arrived late from that window appeared.

He throws an eggplant-shaped grenade
into the classroom as a matter of course.

"Everyone, drop dead!"

The grenade hit the teacher 's head.

The eggplant type of hand grenade rolling on the floor,
if I look closely, can only be seen as a real eggplant.

By the way, his parents house was a greengrocer.

Does he mean that the hull part of eggplants has been hurt
by removing safety equipment?

Whether it should laugh or grieve, we are likely to get lost.

"I can not afford it any more."
The teacher opens a black book and writes something.

It was that moment. The classroom has exploded.

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Tome館長

箱夢の話集 第二集

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コメント5件

yayaさんへ★ やれることが増えたら、危険も増えるよね。
ボクが唯一所持してる漫画「愛して・姫子さん」(柴門ふみ)にでてくる
「クジラ花火・子クジラ爆弾」のようなものですね。
人生に絶望しても「ガイアー」と叫びませんよ、ボクは・・・
おまえさんへ★ フィンランドの学校と比べるとね。https://twitter.com/twi_vaz/status/1078545931396513792
こんな学校があるんですか?
勉強になります。ありがとう、本当にありがとうございます。
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