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【日記】 「1週間」

日記を書くようになってちょうど1週間になる。

よかったことは、
記憶の網目が少し細かくなったようで、
覚えておきたい瞬間をより多く拾えるようになった。

よくない傾向は、
日記を意識しすぎて、「何かネタはないか?」と、
肩に力が入った生活をしてしまっていることだ。

日々を味わうために日記があるのはいいけれど、
日記のために日々を味わわなければと思うのは、
少し違う気がしている。

ただ難しいのは、肩の力を抜こうと思うと、
僕は余計に力んでしまうのだ。
これまでの人生、「リラックス」と自分に言い聞かせて、リラックスできたためしがない。むしろ緊張が高まる一方だった。

そしてふと思う。
肩の力を抜くというのは、そもそも後から気づくものなのかもしれない。「終わってみたら、肩の力が抜けていた」と表現するみたいに。
じゃあ肩の力が抜けていたのはどんな時だろうと、振り返る。

そのものごとを、続けた時だ。

続けていくうちに、少しずつ慣れて、力みがとれる。
意識せずとも感覚が働くようになる。
体が勝手に動くようになる。

手っ取り早く、この瞬間からリラックスしようってのは、
やはり無理があるのだろうし、
日々、地道に積み重ねていくことが、結局は1番の近道(近道を探さなくなるという意味での近道……ああややこしい)と思うと、
いくらか落ち着きを取り戻せた。

まだしばらくは、肩に力が入ったままだろうけど、
その力みと共に日記を続けてみたいと思う。

photo  雨樹一期

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