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世界睡眠デー

今日3月19日は世界睡眠デー(World Sleep Day)です。日本には睡眠の日がなぜか2回あり,3月は世界睡眠デーと合わせて「春の睡眠の日」,9月3日を「秋の睡眠の日」と呼んでいます。例年各所で啓蒙活動が行われるのですが,コロナ禍の今年はこういった啓蒙活動まで自粛ムードです。

毎年世界睡眠デーにはスローガンが掲げられます。2021年のスローガンは

‘Regular Sleep, Healthy Future’(規則正しい睡眠,健康な未来)

です。規則正しい睡眠をとることで,肉体的にも精神的にも健康な未来を迎えることができますよ!ということです。

規則正しい睡眠をとるためのポイントを4つ挙げます。

①自然の光を浴びて体内時計をリセットしましょう
②日中の活動が重要であり,とくに定期的に運動をしましょう
③就寝前に睡眠モードに切り替えて,リラックスしましょう
④前向きな感情をもつことが,よい睡眠につながります
※世界睡眠学会(https://worldsleepday.org/)

朝は太陽の光を浴びよう

体内時計は朝日を浴びることによってリセットされます。「早寝早起き」と言いますが,実は早く寝たら早く起きられるというものではありません。早く起きて朝日を浴びたその夜は早く眠ることができるというのは正しいので,「早起き早寝」という言えばよいのかもしれません。

週末に朝寝坊をすると,体内時計が「遅寝遅起き」モードになってしまいます。これが月曜日の朝に辛い思いをする原因なのです。実際に土日に3時間遅く起きることを模した実験では,たったの2日の間に体内時計が45分ずれていました。

昼間の活動が眠気を生む

眠気を生むリズムは体内時計によってコントロールされる一方で,日中に疲労を溜めておくことも眠気をもたらす重要なファクターです。コロナ禍で運動量が減っている人も多く,夜になっても眠くならない一因はここにあるかもしれません。

睡眠モードに切り替える

寝る前の習慣も睡眠の質に関わります。世界睡眠学会のホームページでは"switching off fully"という表現になっているのですが,スイッチを切るように仕事や家事など日中の作業やストレスからいったん解放されるというのは面白い表現ですよね。頭の中を睡眠モードに切り替えると考えたらよいのですが,コロナ禍で在宅勤務が増えたことにより,仕事からの"switch off"がうまくできなくなっていると言う悩みは万国共通のようです。

普段の心がけ

朝起きたとき,昼間の過ごし方,就寝前の準備の3点に加えて,最後に普段の心がけとして「前向きな感情をもつことが,よい睡眠につながる」ということを付け加えておきます。

前向きな感情をもつと言っても簡単ではありませんよね。つらいときも悲しいときもあります。それでもどんな時でも,楽しく過ごそうと普段から意識することが大切です。いつも笑顔を心がけると,自然と感情は前向きになります。感情が表情に出ると言いますが,逆に表情により感情に変化がもたらされることもあります。人は笑いながら怒ることはできません。

さあ,明日からは,朝日を浴びて笑顔で1日を過ごしてみませんか。よい睡眠をとれることで,肉体的にも精神的にも健康な未来を迎えることができますよ!

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