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「てまえどり」の本質 まま・ここっと2

※親子向けSDGsコラム(2021年冬 加筆修正)

「あなたが買おうとしているのは、賞味期限の長い牛乳ですか、それとも賞味期限の短い牛乳ですか?」
SDGsの泉の精が問いかけてきました。

今日からできるSDGs。最近よく目にするようになった「てまえどり」。
食べられるものが捨てられている、日本の食料廃棄量は
なんと年間600万トン!
あんまりピンとこないと思うんですが、これは、世界の飢餓を救える食料量の1.5倍!
毎日、僕たち一人ひとりが、お茶碗一杯分のご飯を捨てていることになるそうです。

そんな現実を踏まえて、スーパーに牛乳を買いに行きましょう。
目の前に並ぶ牛乳。
ここに選択肢があります。手前から取るか、奥から取るか。
ちょっとでもお得な気分を求めて、奥から、賞味期限が長い方の牛乳を手に取ります。普通、みんながそうします。

そうすると当然、賞味期限の短い方の牛乳が残ります。「そんなのもったいない!みんな手前から取りましょう」ではなく、つながりを追いかけて理解することが大切です。

手前に残った牛乳はどうなるでしょうか。回収されて廃棄されます。ロスです。それが毎日続く、毎日ロスが出てしまう。
牛乳屋さんの気持ちになって考えてみましょう。

牛乳の値段が上がります。みんなが、明日から1円値段の上がった牛乳を買うことになります。つながっているから、巡り巡って、返ってきます。

SDGsの大切なマインドは「自分さえ良ければいい」じゃダメってことで、日常の選択を、一つ一つ見直していくこと。その「目先の利益」は、本当に必要ですか?そこに向き合うことが、今日からできるSDGsの「てまえどり」の本質です。

「あなたはSDGsの実践者です。あなたには、この持続可能な未来を差し上げましょう。」

※話の中の「牛乳」は、日常の中の、身近な例として、あくまでたとえばの話です。乳製品の値段はもう少し複雑に管理されています。

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