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冷静にと熱心に

このニュースを見た時にこんな時に行かんでもと思ったものだが。
鈴木宗男氏がロシアに行って、政府高官と会談したらしい。

日本は、ウクライナを応援しているし、ロシアへの経済制裁に加わっているのに。
素朴にそう思ったし、よく参照している人たちも概ねそんな論調だった。

そんな中、ダイヤモンドオンラインの記事が冷静さを保っていた。
こんな時に渡航できるのは政治家ならではだし、邦人がまだいる国に対して、外交を閉ざしていいことがないというのも、冷静な意見としては正しいような気もする。

湾岸戦争の時に、帰国できなくなった人たちを連れて帰ったアントニオ猪木のことも、自分は知らなかったが、そんな効果が今回もあるかもしれない。

世界情勢から、ウクライナの立場を鑑みて、熱心に日本の立場を糺すのも大事だが、その中でもロシアとのパイプがあるということも一つの存在意義ではあるのだろう。

一般市民として、国を思う立場から非難するのはしょうがないが、政治家としてある意味では、自分のできる職務を遂行する立場の人もいるのはしょうがないような気がする。

どっちかの立場に立つとか、どっちが正しいかというのとは別に、現実的な課題のために動き回る人もいてもいいのかもしれないなと、
少し我に返った気がする。

鈴木宗男氏を非難しないと、愛国的ではないというのもある意味偏った意見なんだろう。
そう理解して見ないと、戦前の日本の空気になりそうで、怖い感覚を覚える記事だった。

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