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お婆ちゃんへのラブレター

お婆ちゃんへ

 本当に沢山の喧嘩をしてきたね、でもその分の愛情を持って躾てくれたり叱ってくれたりたからお互いに言いたいことが言える関係なんだと思います。
お母さんからお婆ちゃんは私をずっと背中におんぶして趣味の庭手入れをしていたと聞きました。確かにおんぶしてもらってる写真が沢山!!
「寝たから降ろしたら?」という母に「起こしたら可哀想や」といって何時間もおんぶしてくれてたお婆ちゃん。ありがとう!!
お母さんに対して「初めての子どもなのにもっと自分で世話したかったやろうに」と言ってたからお母さんに聞いてみたよ。そしたら「お母さんもtomoを世話したよ。でもお婆ちゃんが居てくれたから疲れた時に寝れたし心強かった。それにお母さんはtomoが可愛がられてるのを見ると嬉しかった」言ってたよ。だから心配しないで。
 
 お婆ちゃんの性格は情にもろく人が困ってたら必ず助ける、誰にでも話しかけてしまう、言いたいとこをズバズバ言うけど悪気はなくて人を思ってのこと、頑固。お婆ちゃんの性格をそのまま引き継いだ私。海外で生活しててもバスに乗ったら運転手さんに挨拶するし、電車やバスでお年寄りさんが乗ってきなら席を譲る、近所の人と挨拶する、小さい子に話しかけたりバイバイする生活を送っています。お婆ちゃんみたいに人にズバズバ言うのは修行が足りませんが…でも、自分の意志を伝えるのは大切だと痛感しています。

 お婆ちゃんとの1番の思い出もお爺ちゃんと同じで結婚式かな。
結婚式当日の朝に「今ならまだ結婚するの辞めれるで」とまさかまさかの一言!衝撃すぎて結婚式の朝から喧嘩したね。でもすぐに仲直りできる私たち。花嫁さんの完成のティアラをつけてもらうのはお婆ちゃんの役目と決めていたから式場の人に別室を用意してもらって戴冠式をしたね。
ベールをお母さんに下ろしてもらってから女3人で大泣き。
私に女の子としての知識を教えたいのに出来んかったと今でも言ってますが、確かに家事は苦手です。だから結婚してから色々と教えてもらってるし昔お婆ちゃんが言ってた知恵袋を実際にしてみたりしてるよ。

 反抗期だった頃よく「私が死んで私の言ってることが大人になって分かってくれたら良いわ」と言ってたね。お婆ちゃんが死んでなくても大人になったらよく分かるようになりました。

女学校に行ってた頃に戦争を経験して学校に行けなったという戦争経験を話してくれた時、これは自分の子どもには伝えようと思って今はお婆ちゃんが経験した戦争経験をはなしてます。今度、日本へ一時帰国した時は直接、ひ孫に語ってあげてね。
だから、8月15日はすいとんのお味噌汁を毎年作ってくれたんだね。食べ物がなくなり、みんなで生きていくために考え、協力して助け合う。
勉強以外の大切な事はお婆ちゃんがら学んだと思います。

 結婚式の私への一言という場面で、「1番は旦那さんの実家。お嫁に行くんや。○○君の家族に可愛がってもらえるようなお嫁さんになりなさい。」
結婚する前に約束したから一時帰国が決まったら2番目に帰るね!いっぱい喋ろうね。