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台湾教育部華語文奨学金の学習計画書の内容

2022年9月から2023年8月まで、台湾政府教育部の華語文奨学金をもらって、留学しています。この奨学金が何なのかは、いろんな人が書いていますし、ほそぼそと書いている私のnoteまでたどり着く方は、もう申請予定の方なんじゃないかなと思うのでそれについては割愛します。

この奨学金、書類選考で決まるので書類の準備は本当に大切です。
①奨学金申請書
②奨学金承諾書
③学習計画書
④台湾の大学に入学申請した書類
⑤弁事処によって認証された最終出身校の全学年の成績証明書(日・英1部ずつ)
⑥上記同様卒業証明書(こちらも日・英一部ずつ)
⑦推薦状
⑧パスポートの写し
⑨指定代金の切手を貼った封筒3つ

合格の要因?

実はですね、私2021年度にも応募していて、その時は落ちたんです。本当は2度目は出さない予定だったんですけど、周りの方々から勧めていただきだしました。こうなると絶対合格したいと思って対策を練りまくったんですよ。その上で合格した時と、落ちた時の申請における違いを5つ上げます。合格に影響を与えたかもしれない5つと言っても良いでしょう。

①学習希望期間の見直し

1年目は6個月で帰る予定にしていたんです。でも、合格した人を見てると1年で申請している人が多くて、1年の方が通りやすいのかな?と1年にしました。これは通ってみてからの経験ですが、私くらいのしょぼしょぼ中国語ビギナーが半年語学学校に通っても、ビギナーに毛が生えたくらいにしかならないことがわかりました。計画書の計画は到底実施できなかったなと今になると思います。

②志望動機の見直し

私は大学に勤めていて、台湾の大学との国際交流を担当していました。なので国際交流に焦点を当てて書いたのですが、締めがどうしても「両国の架け橋に・・・」的な大層な締めになってしまうんですよね。合格者のブログを見ていて「日台交流を促進する人物になりたいとか書くなよ(異訳)」ってあって穴があったら入りたい気持ちでした。現に落ちたし。
 なので、コロナ下で新しく始めた心理の学びを重点に書きました。ちょうど台湾は東アジアで心理の専門職の国家資格化をいち早く行ったというのを学んだところで、実際どんな感じなのか知りたかったので、そのために台湾で華語文を学ぶ必要があると書きました。

③語学学習の内容の見直し

 1年目は正直「え?学習計画って週15時間、トータル〇〇時間、語学学校で勉強するじゃない?それってほぼ皆さん一緒なんじゃ?何かくのさ?」と迷いまくって・・・「〇〇大学での華語文学習を希望する。〇〇大学では秋学期および冬学期に通うと339時間の学習ができるので、TOCFLで進階級をとることを目指して、個人授業も追加しながら学ぼうと計画している。午後からは〇〇〇〇について自主学習を行い帰国後のキャリアにつなげたい」的なことを書いたんです。学習計画ー-少なっ!!!ああ・・・穴があったら入りたい。後半の部分はもう少し具体的に書いていたので500文字くらいにはなっているのですが、薄い、そりゃ落ちるよ。
 2年目は「〇〇という方法を持って××という能力を取得する」という文章を6個書きました。一例として「①○○大学語文教学中心での学び
 外国人のための華語學習班の授業を4ターム、合計681時間受講します。また、基礎や発音を強化するため、個人授業も秋学期に10時間あてる計画です。本部学生との語学交換にも積極的に参加し、学んだ言語を使う機会を多く持つことにより、言語の正しい使い方を確実に身に付けたいと考えています。」こういう具体的なのを6個。トータル1200文字。こ計画書の約半分を占めますね。これでこそ学習計画です。

④事実には引用文献を明記する

「台湾は~です」「~なことが台湾では多いと聞きました」というような事実を書く際に、どこからその情報を得たのか記述しました。私の場合、1)心理の国家資格が東アジアでいち早く導入2)台湾と日本の心理研究の違い3)現在台湾が抱えている問題の3つの個所に引用文献を明記してあります。
尚この際、インターネットのサイトを記述しても良いと思いますが、発行機関が信頼度が高いものの方が良いでしょう。例えば台北駐日経済文化代表処など。

⑤推薦者の見直し

 1年目は国際交流についてだったので、推薦者は勤務大学の私のボスである学部長と、所属する全国規模の国際交流ボランティア団体の会長に書いてもらいました。職場に準ずるかな?と思ったのと、内容に合致するからいいかな~?って思ったんですよ。でも万全を期したい・・・と思い推薦者を変更しました。
 一人目の学部長はマスト。二人目・・・え~直属の上司?インパクト薄いな。え~あの仲良しの理事に頼む??いやいやここは台湾の大学の先生に頼んでみよう!と本学と国際交流を行っている台湾の大学の先生にお願いしたら快く引き受けてくださいました。
 実は、私はすでに30代後半で、ほかの高校生や大学生・社会人でも若い申請者と比べて、やっぱり前途も限られている。この奨学金が可能性への投資が目的であるなら、やはり下層に並ぶでしょう。なのでここでも万全を期したかったのです。「ほら、台湾国民も推薦してるよ!」って。本来、推薦者なんて、大きな問題ではないと思います。日本の大学の教授2名でも通ったかもしれませんが、一応記述しておきます。

以上の5つが落ちたときと、合格したときの違いです。

学習計画本文

さて、私の学習計画の本文、丸っと掲載しちゃいます。あくまで参考程度に。

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