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リカバリー…カバだけに


団地に囲まれた小さな公園のすみっこにある
茶色に近いようなくすんだオレンジ色で
ところどころ塗料の剥げたカバのアニマルライド。

「人呼んで、リカバリー・カバヒコ。
 …カバだけに。」

怪我とか病気とか、自分の体の治したい部分と
同じところを触ると回復すると言われている
伝説のカバ、"カバヒコ"

全5話に共通して出てくるのはこのカバヒコと、
クリーニング屋さんのおばあちゃん。

街のみんなの悩みがカバヒコのお陰で
回復していくのだけれど、読んでいる私にも
響く言葉がいくつもあったので、
忘れないようにメモ。


父が息子を褒めない理由は、
ただ信じて見守っているからだった。

褒められたくてがんばるって
それも悪いことじゃないけれど
それだけを目標にしてると
褒められなかったときにくじけてしまう

誰が何を言ったって何も言わなくたって
懸命に咲こうとしているその姿には
何の変わりもない

リカバリー・カバヒコ 1話

不安を抱くのは想像力があるから

不安っていうのは、まだ起きていないこととか
他人に対して抱くもの。それを思い描けるって
いうのは想像力がある証拠。

リカバリー・カバヒコ 3話

私も相当な想像力があるみたい。
不安になるようなことを次々に想像して
自分をわざわざ不幸にするのはやめよう
と思う。

不安な気持ちには
立ち向かうよりそらすってことも大事。
何か楽しいことに意識を移動させる。
それが難しかったら
目の前のことだけ集中して考える。

人間って結局、見たいものだけ
見たいように見ているんですよ。
何が大事で必要か、その都度選択しながら
生きている。

リカバリー・カバヒコ4話

例え話がわかりやすかった。

網戸の向こうのベランダにバケツがある(事実)
①バケツを見ようとする。
 →バケツにピントがあって網戸が消える。
②網戸を見ようとする。
 →細かい格子が現れる。
  バケツは視界(頭)から消える。

自分勝手なフィルターをかけずに
いろんなものを見ていきたいと思う。


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