日商簿記 なにから学ぶ?

いざ、受験を決意してもなにから学んでいいのか、どうやって優先順位をつければいいのかわからないですよね。

初めて簿記を勉強しようとしても、何から手をつければよいわからないものです。合格者がどのような勉強をやっていたのかもなかなか知ることができません。
今回は、日商簿記検定3級に合格をするために合格者がどのような勉強を行っていたのか、私が実際に聞いたり、調べた情報を紹介していきます。
これから簿記3級の勉強を始めようとしている人、何から勉強すればよいのかわからない人は必見です。

【目次】

  • 合格への勉強方法

  • 勉強ルーテイーン

  • 繰り返しやることの重要性

簿記3級合格のための勉強法

これから社会へ出ていく学生のみなさんや既に社会人としてご活躍されている方々が、簿記知識の必要性、メリットを知り、その勉強を開始しようと決意した時、目標として簿記検定合格を目指してみることはとても有効だと思います。そして、初学者の多くの方々は日商簿記3級から始められるかと思います。

日商簿記3級取得を目指すといっても、実際どうのように始めればいいのか、また、学習する期間はどれくらい続ければ良いのか、まだ未知の部分が多く分からないことも多いのではないでしょうか。

一方で、すでに一通り学習を終えたけど検定になると苦手意識があって、あまり上手く発揮できないという方などもいらっしゃるかもしれません。

そのような方々に向けて、今回「簿記検定3級合格」という目標に向けた勉強法や日々のルーティーンについて書かせて頂きます。

まず最初に、簿記3級を合格するために共有しておくことがあります。それは学習を終えた最後の受験日、検定当日を迎えた自分自身への学習程度感覚です。

その感覚を具体的に表現すると、仕分けについては「わざわざ深く考え込んだり迷ったりせず、スピーディーにできる状態」、大問3や大問5については、「問われる箇所がほぼ分かっている」、時間配分について「それぞれの問題にかける時間が、予めしっかり決められている状態」です。この3点が満たされていると仕上がった状態と言えるのではないかと思います。

簿記検定は、本当にとても上手に作成されたテストだと感じます。

検定当日に「ほぼ解けた」という感覚が持てた人が合格できるように作られた試験だと思います。実際の配点場所も伏せられているため、採点担当者が受験者の大問の解き具合をパッと見ると、簿記3級が分かっているか分かってないかが直ぐにバレてしまう作りとなっています。

だから、仕分け学習にムラがあったり、あやふやな箇所を残したまま山を張って運良く合格だけできればいいという状態では、総崩れして不合格になる可能性が高くなるようにできています。だから結局のところ逃げ場はなく、検定当日は「ほぼ完璧にできた」という状態に仕上げなければなりません。

具体的な勉強方法について考えたいと思います。

簿記学習は、自学自習はやめておいたほうがいいかと思います。資格スクール(講義あり)を利用すべきです。講義解説のカリキュラムに沿って進めるほうが絶対にお勧めです。講義の値段もそんなに高くないので、自学自習でつまずきながら粘って頑張るようなことはしなくてよいかと思います。受講し終わって簿記一巡の手続が大体理解できれば、とりあえず大丈夫だと思います。

例えば、TAC、大原などの資格学校が有名です。
他にもオンライン授業を展開するSTUDY PLUSもおすすめです。

ただ講義を受けて軽く理解したという段階は、合格レベルとは、まだまだかけ離れている状態だということを知っていたほうがいいかと思います。初学者の方々、会計を得意としていない方は、ここからが本当の大変さを感じる訓練が必要になってくるかと思います。私も同様で、簿記は不得意な方なので、多くの訓練期間を必要としました。

まずスピーディーに仕分けができる状態にするための訓練は、「簡単な」問題集を解き続けることです。応用編のある問題集を挫折を感じながら行うより、基本問題を重点的に行うことが良いかと思います。たとえ、ブランクが空いても忘れない、無意識にできる感覚に近づくまで繰り返しましょう。

何事も「できる」という感覚は、他人よりも自分自身が一番感じることができて、知っているはずです。たとえ、平均的学習期間とされる期間内で実感できなかったとしても、人それぞれと割り切って気にせず、あくまで自分自身ができる感覚を持てるまで継続しましょう。

次に、大問の問われる場所と時間配分についてです。これは過去問で掴めてきます。配点付の過去問をすると、問われる問題の内容やそのレベル(殆ど基礎問題ばかりで応用は殆ど不要)、最後の貸借対照表の合計は出さなくて良かったり、時間配分もできてきます。過去問を行う時は、大問の1問から5問までを一気に続けて解くと凄く疲れるので、自分のペースに合わせて1日の分量を決めるのが良いかと思います。

繰り返しやることの重要性

最後に合格するためのルーティーンについてです。

簿記の勉強を始めた時は、まず講義に沿って一通り学ぶ。その後、使う本はスクールで利用する教科書一冊と訓練するための簡単な問題集(一冊だけ繰り返すよりも幅広く手を出した方が飽きないし楽しい)、問題レベルと時間把握のための過去問のみです。

教科書は一周するのに2週間、または4週間ぐらいで何度も繰り返し読み込みます。繰り返すペースもだんだんと早くなって、最終的には章の目次を見ただけで内容と仕分けが頭に浮かぶような状態を目指しましょう。そして、トレーニング用問題集、過去問を解いて訓練していきます。表作成は1時間程かかるので、疲れる方はスタミナと相談しながら、無理しない分量にしておきましょう。疲れた時は少しの間、簿記から離れても大丈夫。飽きたり、面倒くさくなる時もありますが、この訓練期間が3級の山場です。また、時間配分などはYouTubeなどを見れば参考になる動画があります。


簿記検定の試験当日は時間との戦いになります。

仕分けをより早く正確にするためには、相当の練習が必要です。それは講義で軽く暗記して、すぐにアウトプットできるようなものではありません。

少しでも早く正確にするためには、勘定科目の記入を省略したり、電卓慣れ、数字を書いたり消す時にズレないように工夫をする等、本番に向けて数秒でも早く正確になるよう突き詰めましょう。


検定本番で力が発揮できるように頑張りましょう!

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