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映画『ハウ』感想(ネタバレ)

映画『ハウ』
2022年8月19日公開/初回観賞日8月24日

婚約者に捨てられた赤西民夫(田中圭さん)と、飼い主に声帯を切られた上に捨てられた保護犬ハウ(ベック)との物語。

観賞1回目。
もぅ、ずっと号泣www

ハウと民夫の愛しい日々…もう愛し過ぎて涙。

離ればなれになって、不安なハウの背中に涙。

なんとか民夫の元に帰ろうと、傷付きながら頑張るハウの姿に涙。

ちょいちょい出てくるハウが思い出す民夫の(ハウが大好きで堪らないっていう)声に涙。

ハウが出会う東北の人達の優しさに涙。

ハウが悲しみを抱いている人達の心を軽くしてあげる姿に涙。。。

次の日、目が腫れて、お外に行けないくらい泣いたwww

(後で感想見てみたら、泣けなかった方が多くてびっくり(*´-`*)ウフフ)

2022年8月19日公開。
色んなご縁もあり、ずっと公開を待ち続けた作品。

さぁ!いよいよ!という時に家族が流行り病に倒れ…まさかの映画はお預けに………
(T^T)ウウ…

もうある程度のネタバレは仕方無いと諦め、うっすら映画の感想を見ていると、『ショッキングな場面がある』『R指定にした方がいい』などの文字がやたらと目につく……

え……?

R指定……?……??

保護犬の内容を取り扱っている映画と知っていたので、まさかそういうワンちゃんの悲しい場面がリアルに出てくるの?と、ちょっとビビりまくってた…(;^_^A
(そういう場面ではありませんでした。)

家族の病も無事に回復し、いよいよ映画を観ることに!

映画を観る前から、王様のブランチや舞台挨拶、公式さんの可愛い写真や記事で、ベック(ハウ役)の可愛さに、やられまくっていたので、大好きな田中圭さんとベックの共演に堪らない気持ちで映画館に向かいました。
(*´-`*)フフフ

映画を観て。

『犬の泣ける映画を観に行ったのに、泣けなかった』
という感想を良く目にしますが…

『犬の泣ける映画』というより、『生きること』『死ぬこと』『大切なものを失うということ』『大切なものを失った悲しみからの再生』をテーマにしている物語だな…と感じました。

賛否両論のラストシーンも、(大切なものを失ったことのある私にとって)『本当の(意味での)別れ』は『死』だけだと思っているので、モヤモヤすることなく見終わりました。

それに…民夫さん、、、

絶対、我慢出来なくなって、こっそりハウの姿見に行って、すぐにハウにバレて、また一緒に遊んでる未来しか見えないもんw
(*≧艸≦)フフフフフフ

注)この下(映画のストーリーにそった)がっつりネタバレ感想です。

ほっこりするハミング。
色鉛筆の柔らかいイラスト。
優しい石田ゆり子さんのナレーションから映画は始まります。

2017年10月。
美しい赤レンガの港町のお洒落なカフェ。

結婚間近で、新居も用意した(赤西民夫34歳、40年ローンで……(°_°)シロメ)美しい婚約者に、自分勝手な理由で、あっさり捨てられてしまう………

反論も出来ず、置き去りにされ、しょぼんとする田中圭さんに、ぺたんっとなった耳とシッポ、見えたよね???
( ´。•ω•)ノ"(っ <。)ヨシヨシシタイ!!笑

職場の上司の真鍋さん(野間口徹さん)が、思ったことをそのまま口にするタイプの人で、(近くにおったらちょっと嫌かもやけど(笑))、見てる分にはめっちゃくちゃ面白くて笑ったw

そんな真鍋課長のお家に招かれた民夫は、一匹の白くてモフモフな大型犬(保護犬)を紹介される。

は?と怪訝な表情になる民夫だったけど、声帯を切られた上に捨てられた(置き去りにされた)その犬を他人(犬?)と思えず引き取ることに。

『僕のこと連れていって!お願い!お願い!』とアピールしまくるワンちゃん。
犬にも押しきられる民夫がめちゃくちゃ可愛いwww
(*≧艸≦)フフフフフフ

慣れないながらも、必要な物を用意したり、ネットや本で調べたりしながら、その犬のお世話をする民夫。

民夫がプロの将棋打ちになる夢を諦めた話を(ハウに)するシーンは、ベックの目線とシッポを振るタイミングが神過ぎて震えた!
:;(∩´﹏`∩);:マジ天才や…

声帯を切られ、ハウッと掠れた声でしか鳴けない犬に『ハウ』と名前を付け、いつしか民夫とハウは共に、かけがえの無い存在に、、、

早く会いたい!って、仕事の帰り道思わず小走りになっちゃう民夫の気持ち分かる〜
(会いた過ぎると小走りになっちゃうよねw)

ハウもずっと待ってた民夫が帰って来てくれて、嬉しくて顔をベロンベロン舐めまくりますw("(∩>ω<∩)"ウラヤマ!笑)

夜、ひと気の無い工事現場(?)の柵を開け、リードを外し、広場でハウが大好きなボール遊びをする民夫。

ハウ-パパというネームでInstagramを始める民夫。("(∩>ω<∩)"フォローシタイ!!!)

秋、冬、春と時は流れ……
2018年5月。

いつしか慣れと、ハウの賢さの信頼と過信から、その場所ではリードを外して過ごすように、、、

私はワンちゃん(というか生き物)を飼ったことが無いので良く分からないけど、子供達がいっぱいやって来たのにリード無し(しかも眠ってしまった!)民夫はちょっとどうなの?とこのシーンは思ってしまった…(;^_^A

この民夫の過失と不幸な偶然からハウは青森に運ばれてしまう。。。

また不幸なことに、事を誤魔化そうとしたトラックの運転手にその場を追い払われ、遠く離れた北の大地にハウはひとりぼっち……放り出されてしまう…………

一方、必死に探していた民夫は、ハウ(らしき犬)が既に焼却処分され、死んだと聞かされる。。。

2週間後、、、
(ナレーション)
『なんとハウは生きていました!(歓喜)』

・・・

いや…もうさ〜

映画だと『2週間後』って文字だけやけど、知らん土地で、2週間も食べる物も、飲む物も、与えられず、歩いても、歩いても、知らない場所で………

その時のハウの気持ちを思うとたまんないよ……
(இдஇ; )ウウ…

葉っぱがついて、毛は汚れ、北の荒波の海を見つめるハウ………

不安でいっぱいの中、自分を呼ぶ民夫の声が聞こえて、愛する民夫をひたすら目指して白い毛をなびかせながら走るハウ…

新幹線でも遠い距離を…

犬の帰省本能がどれくらいあるのか分かんないけど……
民夫に会いたい一心で。。。

(いや、もう号泣さ…w)

岩手。夏。
(民夫とはぐれた5月6日から約2か月が経過)

車の整備工場のお気楽親父さん(田中要次さん)に、ポチと名付けられ、餌を貰うハウ。
(野良犬に餌をあげてる感じで)

そういう東北の穏やかで優しい人達に助けられながら岩手までたどり着いたのかな………

元気をチャージ出来たハウは、また民夫を目指して歩き出す。

海辺を走り、漁師さんに餌を貰ったりしながら、福島を通りすぎ、、、

福島。9月。
ハウは線路に横たわり目を閉じる少女(長澤樹ちゃん)と出会う。

2011年3月に発生した東日本大震災。
原発事故により突然、住んでいた家を追い出され、知らない町に住むことになった麻衣。

その事が原因でいじめに合い、学校に行けなくなっていた…

傷付いた麻衣の心に、そっと寄り添うハウ。

鬱々とした心の感情を爆発させる様に、ホームで踊る麻衣とハウ。

緑の自然と真っ白なハウ。長い髪を揺らし、輝く汗を流しながら踊る麻衣の姿が美しい!

毎朝、勇気を出して(学校に行く為に)電車に乗ろうとするのに、乗り口に強力な結界が張られているかのように、足が鉛の様に固まって動かない。

今回も無理か…と諦めかけたその時、ひょいっとハウが電車に飛び乗り、『麻衣!来い!』と言わんばかりに鳴く。

「え?」とハウに続いて、思わず飛び乗る麻衣。

麻衣は、いじめていた相手と逃げずに向き合い、前へ進むことが出来る。

このいじめていた女の子も、とても(印象の)強い顔立ちの女の子で、良く見つけてきたな、と感心。

昔の圭くんの様に、ああ、あの映画にちょっとだけ出てたんだね…となるのかな?と思ったり、、、

大友克洋さん『AKIRA』の漫画に描かれていそうな女の子でしたねw
(*´-`*)フフフ

2018年12月15日。

民夫は市民課の前で、戸籍謄本をじっと見つめながら固まっているおじいさんに声をかける。

すると、亡くなった妻のところに『死亡』と書かれている、と。

とてもショックだったんだと思う…と桃子(池田エライザちゃん)に話す民夫。

「役所は死に対しても事務的ですもんね…」

会うことも叶わず、焼却処分されてしまった(と聞かされた)ハウのことをずっと想い続けてきた民夫には、痛い程分かったんだろな…

栃木。12月。
(民夫と別れて7か月が経過)

街にはクリスマスの装飾と楽しげな音楽が流れている。

捕獲の手から逃れ、逃げ込んだ先は、ほとんどシャッターの閉まった寂れた商店街…

そこで傘屋を営むシズ(宮本信子さん)と出会う。

大きなハウに戸惑うシズだったが、ハウの声が出ないと分かり、亡くなった旦那さん(石橋蓮司さん)も癌で最期は声が出なかった…とハウを優しく迎え入れる。

優しく話し掛けながら体を拭いてやり、暖かなご飯をあげるシズ。

ハウもまた、シズの優しさに、ほっとしていた。

色んな場所のペナント(三角形の布のお土産)が貼られ、生前はきっと色んな場所を旅行したりしたんだろうな…と想像させられる。

旦那さんに先立たれ、商店街の人達も次々に去り、喪失感と孤独の中、一人暮らすシズ。

ハウと一緒にご飯を食べ、一緒に眠ったシズは、その暖かさ(体温)に触れ、かつての様に賑わう商店街、傘を修理する旦那さんの夢をみる。

目が覚め、いつもの通りお店のシャッターを上げていると、その横をハウがするりと(お店から)出ていく。

そして、ハウが行く先を見ると、亡くなった旦那さんが立っている。

「分かってる。
『雨が降らなくなることはない』
でしょ。」

職人気質を感じさせる旦那さんの口元が優しく微笑む。

旦那さんの姿はハウに変わり「元気でね〜!」とシズは笑顔で声をかける。

もうさ〜〜〜

流石の流石の…宮本信子さんと石橋蓮司さんのお芝居なのよ……こんな短いエピソードなのに、何回観てもここは絶対泣いちゃう………
(இдஇ; )ウウウ……

2019年3月。
民夫は、真鍋課長の妻(渡辺真起子さん)がする動物保護シェルターの一員となり、動物達のお世話をしていた。

ハウのことを失った悲しみは、完全になくなることは無いけれど、前を向いて生きようとしていた。

群馬。3月。

野犬に襲われ、傷付いたハウは、森の中の教会にたどり着く。

そこで奇跡の出会い、初めの飼い主、めぐみ(モトーラ世理奈さん)に巡り会う。

シッポをブンブン振って喜ぶハウと、目を合わせようとしないめぐみ……

めぐみは神父様に自分の犯した罪を涙を流しながら懺悔する……

あの犬は以前自分が飼っていたラッキーと言う名の犬で、暴力を振るわれ、犬の声帯を切り、放置し、捨ててしまった…と。

教会でハウはシスター達にフランチェスコと名付けられ可愛いがられる。

2019年4月21日 イースター祭
(復活祭)

賑わうお祭りの中、めぐみの元夫トシがあらわれ、めぐみを出せと刃物を振り回しながら暴れる…

めぐみを無理矢理連れ出し、事故に合った瀕死のトシをハウは助ける………

(自分を酷い目に合わせた相手なのに………
(U>_<U)ナンテイイコ…)

ハウに助けられたトシが、罪を償って、色々、悔い改めますように……

そして、、、

心機一転春の内に、民夫は自宅(の高級一戸建て)を売り、川沿いのマンションに引越した。

そして、桃子とランチをする為に散歩も兼ねて川の土手を歩いていると、、、

どこからかハウの鳴き声が…………

ハウと民夫は1年の時を経て、ようやく再会する。。。

賛否両論、
民夫の優しすぎるラストについて。

この1年間、『大切なものを失うこと』『死』『悲しみと向き合いながら生きていくということ』とずっと向き合ってきた民夫だから、あの少年(父親が交通事故により死去)からハウを取り上げることはどうしても出来なかったんだろな………

でも………
ハウの立場で考えるときっと………

(ハウの心の声)

やっと自分のお家にたどり着いた!
あれ?知らない人達が居るけど…誰?(民夫パパの仲間?)
早く(民夫パパが)お仕事から帰って来ないかな…???

お散歩してたら…
あ!!!(民夫)パパの匂いだー!!!!!!!!

嬉しい!嬉しい!嬉しい!
ペロペロペロペロペロペロ

(立ち去る民夫に)

あれ?どこ行くの????
(少年に)ねえ、パパどこ行くの???
どこ行くの……???

で、またあのお家でずっと民夫が帰ってくるの待ってるんだと思う………
(U>_<U)セツナイ……

映画観た後、めっちゃその後のストーリーが浮かんだwwww
(友達には、ええええ!やだー!!って言われたけどwwwゞ(≧ε≦*) )

(その後のストーリー)

民夫、我慢出来ず、無駄にあの土手を歩いて、散歩するハウをこっそり見ようとする。

速攻ハウにバレる。

少年に誘われ断りきれず(ホントはめっちゃ嬉しい)、ハウと少年と一緒にボール遊びをする。

少年の母親が引越しの手続きの関係で民夫の市民課に住民票を取りにくる。

その住所を見て、民夫、ハウが自分の家にちゃんとたどり着いた事を知る。
(民夫泣く)

少年に強引に家に呼ばれる。

家の構造を知りすぎていて、昔住んでいた事がバレる。

もちろんハウを飼っていたこともバレる。

民夫、桃子と些細なこと(猫派、犬派)でケンカ。後に別れを切り出される。
(実は桃子が少年の家の事情を知って、自分より民夫を必要としてるのはあの家族だと勝手に身を引いた)

失意の民夫。
励ます母親。
時が経ち
ちょっといい感じになる。

(母親)年上&子連れの為、交際を躊躇。

ハウが(なんか知らん)奇跡を起こして交際開始。

つか、結婚。
もう一度あの家でハウと暮らす。

(ここまで詳しくないけど)これを言ったら、「ハウとは暮らせるやろけどヤダ!池田エライザちゃんと結婚して猫飼って欲しい!」って言われたwww
(猫飼って欲しいってなんやねん!w笑)

めっちゃ有りそうだと思うんだけどなー
駄目かな〜?笑笑笑
(*≧艸≦)wwww

とりあえず。。。
ちゃんと円盤になって、(私が)もう一度ハウに出会えますように!!
(∩´∀`∩)ウフフ

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