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信号待ちの間に人が生きる目的について考えてみた。

信号待ち。
ずらっと並んだ車の列を何気なく見る。
傍には犬の散歩をしているおじいさん。

同じ哺乳類なのに、犬と人間は全く違う。

例えば、人間は、車を作った。
それも1台や2台ではなく、何万台も。
調べてみると世界に車は15億台もあるらしい。

犬は、車はおろか、自転車も作れない。
犬も猿もキジも車を作れない(桃太郎かい)

そう考えると、人間ってすごい。
車を1台だけ作って満足するのではなく、
工場を作り、量産し、自動運転機能までこしらえた。

なぜ人間だけがこんなにも高度な知能を持つのだろうか。
どんなに高度な知能を持っていても犬と同じく死ぬ。
死なない人間などいない。

私が死んだら、
こんなふうに考えていることは消えてしまう。
書き残すことで後世に残るかもしれない。
でも、後世に残ったとしても死んだ私はそれを知り得ない。
死んだ私が幽霊になって覗いていたら、あるいは・・・

そもそも、死後の世界はあるのか。
もしあるなら、祖父に会いたい。
生きる目的、死ぬ理由、死後の世界。
宗教ごとに答えは違う。
なぜなら、死んだ経験がある人は生きていないから、
死んだ後の世界のことは誰にも分からない。

何のために生まれ、なぜ死ぬのか。
そこに目的や理由などなく、
生命の偶然にしか過ぎないのか。

私は命が偶然だとは思いたくない。
何か偉大なものを残したいなど
大それた野望はないけれど、
全てが偶然だなんて虚しすぎる。

生きる目的は、
死ぬ時まで分からないのかもしれないし、
死ぬ時になっても分からないままかもしれない。

こんなことを考えるのは人間だけだろうか。
言葉を発しないだけで、犬も考えるのだろうか。

・・・信号が青になる。
散歩中の犬もおじいさんもいなくなっていた。
さぁ、前に進もう、前に進もう。

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