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1065.ディオール展! -清澄日記3

清澄庭園からの、カフェからの、途中見つけた昔ながらの和菓子屋さんででおはぎと大福を買ったりしてからの、現代美術館へ!
カフェから美術館までの距離がそこそこあり、到着時点ですでに7000歩超え。
あー微妙に疲れてるじゃん。またやっちゃったな。じっくり見る体力が持つかな、と思いつつ、ロッカーに荷物を預けていざ展示へ。(美術館では絶対荷物を預けるタイプ。ないと泣く)

チケットは予約サイトで前日にGET。
予約サイトは完売になってるけど、たぶん前日にキャンセルが出やすいので何度もチェックすればいけるかも。当日券は2時間とか並んだって聞いたよ。

最初は和のテイストなドレスが並ぶ。
皇室の方が式典などで着用されてた見たことのあるドレスが、ディオールのものだったと知る。なるほど!そうだよね世界にお披露目されるものね。
そしてそのフォルムの美しさは言うまでもないのだけど、私の目を惹いたのは背景の立体オブジェ!
オブジェっていうか、最初の和の空間の背景は障子紙のようなものでできていて、まっすぐでなく波のような曲線で天井に覆い被さるかのように作られていて、「これこの展示のためだけに作ったの?!」(あたりまえ)と驚き、この展示が2000円で見られるっていうのは、すごいことだな。と感じた。
「展示って世界観の演出にこんなにも労力と想いをこめて作られているんだな。」と唐突に理解実感した。展示物を見に来てるんだけど、それだけじゃなくて、”ディオール展”という作品を見せてもらっているんだ。
だから私は展示が好きなのだ。立体アートが好きなの。インスタレーションが好き。体感できるのが好き。

お次は時代ごとのメインデザイナー(正式名称はわからないけど意味的にわかるよね?)毎に代表作的なドレスが展示されている空間。
そこで私はジョン・ガリアーノが好き!だと気づく。イギリスモード界出身の人らしく、言われてみればなるほどパンキッシュ。チャップリンを彷彿とさせるスーツに目を奪われる。

「ディテールとは、好奇心が導くアングルや
予期しない光加減の結果として、
アーティストの筆遣いやカメラの客観的な
レンズを通して奇跡的に誕生するものなのです。」

クリスチャン・ディオール

ディテールは細部、詳細、という意味だと思っていたけど、
この言葉、すごく好き。
予期しない瞬間の表現。高まる。

ズラリと見上げる雛壇に並ぶドレスの周りを刻々と変わるグラフィックで演出された空間では、「あの映像がドレスの枠にピタリとハマるようにプログラムするってどうやってるんだろう。とにかくすっごく大変そう」ってことが気になっていた。

その後の一面、白いドレスが左右の棚に積み上げられた空間にはうわあ!ってエネルギーが上がった。ここはアガるよ女性は特に。白に淡い緑っぽい照明が刺すのもステキすぎる。シンプルな白だからこそ、ドレスのフォルムがひき立つ。


ここで1階フロア終了。
エスカレーターで地下へどうぞ。と係員のお姉さん。
「水が飲みたいんですけど、ロッカーに行ってもいいですか?」
と聞いてみたら、快くロープを開けてくれた!やさしーい!やっぱり聞いてみるもんだね。
喉も乾いたし、ちょっと休憩したいってことで、座って大福とおはぎでパワーチャージ。疲れには甘味である。
戻ったら知らない係員さんだったので、言われた通り携帯のチケットを見せようとしたら、お姉さんが笑顔で中に入れてくれた。
「はっ!!この事情をわかってくれている笑顔は、そういやさっきのお姉さんじゃないか!」
そう。私はつい4.5分前に親切にしてくれたお姉さんのお顔を忘れてしまっていたのだ。。。これはきっと甘味でリセットされたせいだ。そういうことにしておこう。

ずいぶん長くなっちゃったから、地下は明日にしようかと思ったけど、このまま書きたいから続けよう。

地下はまずドレスがドレスだけで立体的に展示してあることに心が躍る。生地のある部分だけのトルソー。余計な部分は一切なし。このトルソーどうやって作ったの!すごい!(構造に萌えるタイプ)
さらにこの空間も背景がすごい。5種類くらいの裁断された白い紙がヴェールのようにぶらさがっているのだ。この紙どうやって切ったんだろう。人の手だったら果てしない作業。ありえなくはないけど、機械だろうか。それはそれでめちゃくちゃすごいけど。科学技術と人のイマジネーションの凄みだよほんと。


そして暗い中に星空みたいな小さな電球が散りばめられた空間には、有名人が着たドレスが。背景は鏡。自分も撮れる。楽しい。

1階で見た巨大雛壇ドレスたちに再対面。今度は足元から見ることができる。下から見ても上から見てもいけるとは。この吹き抜け全部で魅せよう!ってボルテージ上がっただろうなあ。

半円状のドーム空間に鞄が並べられている!これはまた高まる!
私は鞄にはそんなに興味がないのだけど、すっごくすてき。最高。

暗かったので、フラッシュが作動してしまい、フラッシュOFFに設定していたら、係員のお兄さんに「フラッシュ撮影はご遠慮ください」と言われたので、「今OFFにしました。」と伝えたところ、謝ってくれちゃった。間違ったのは私であるのになあ。お仕事ご苦労さまです。

ラストはテキスタイルの丸い照明とアフリカンなお部屋。
あの大きな丸い照明、ホテルにあったらすてきだわ。


2時間ほどで鑑賞終了。
見終わるまではそうでもなかったけど、出てきたらなかなかに疲れていた。
でもね!ほんっとに行ってよかった!
5月末までやってるから、おすすめです。

ここまで読んでくれたあなた、おつかれさま!ありがとう!
2,200字超えちゃったよ。








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