元Jユースの私から息子へのアドバイス プレー編③
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■パス
これはボールを持っている時と、ボールをもらう時の両方があります。
サッカーでは90分プレーをするとしても実際にボールを保持したプレーは2分程度と言われています。
22人を単純に割ると4分くらいですし、実質的なオンプレー時間が60分と言われていますので、2分くらいと言うのは妥当かと思います。
ボールをもらうと言う意味では顔を出すというのが必要です。
顔を出す、もらえそうなところを探す、自分がもらったらどの様な次のプレーに繋げられるかを考えながら体を動かすことが求められます。
自分で書いてはみましたが、けっこう奥が深そうです。。。
もし、自分が息子にアドバイスするとしたら、
・ボールをもらう前に周りの状況をインプットする
・ボールを出したら動き直す
・他に選択肢がなかったのかを考えてみる
・どれだけ遠くが見えていたか
・難しいチャレンジができたか(失敗を恐れなかったか)
でしょうか。
こうした時は、プレーをビデオに撮っていると、客観的に振り返りやすいです。
中村憲剛さんは鈴木啓太さんとの対談で、ボールをもらう時にはわざと相手の中間にポジションを取っていたと話をしていました。
相手の中間ポジションに立つと、
・相手のアプローチが遅れる
・相手の守備の立ち位置がずれる
といったメリットがあります。
久保建英選手を見ていると、そうしたポジションを取ろうとしています。
風間八宏さんがメッシのパスをもらう前の動きを解説していました。
メッシと普通の選手との違いは「どのタイミングでボールを見るか」。
メッシはパスをもらうとき、足元にボールが来る直前までほとんどボールを見ていないそうです。
直前まで首を振って周りの状況を確認できるため、彼にとって最善な選択ができるということです。
■シュート
GK出身なので、シューターの気持ちは良く分かりませんが、相対するGKの気持ちはよく分かっています。
練習を含めると何万本のシュートを受けてきました。
息子へのアドバイスは、
・シュートの際にはコース(4隅)を狙う
・必ずしもMAXの強シュートである必要はない
でしょうか。
サッカー選手で世界的に評価を受けるのはやはり点を取れるということ。
点を取り続けることで未来は切り開かれていきます。
子供のうちから、シュートを練習しておくのは重要です。
ボールが地面にある時だけでなく、浮いているボールや振り向きざまなど、多くの局面を想定した練習が有効です。
■ディフェンス
守備においてのアドバイスは2点です。
★ボールが相手ボールになった瞬間にすぐに取り返しに行く
これはサッカーではトランジションと言われます。
※攻→守の切り替えはネガティブトランジションと呼びます
現代サッカーでは、攻撃的な選手も守備が求められ、すぐに取り返しに行くことが当然となっています。
★足先(点)で取ろうとせず、内側の側面(インサイド:面)で取る
日本代表の遠藤航選手の守備が参考になります。
まず足先(点)を出す子供が多いと感じました。
とりあえず触ろうとするのですが、触れたとしてもマイボールになる可能性が低いです。
また、足先で取りに来た場合に簡単にかわされてしまい、かつ重心が前に傾き過ぎているため、次の動きが遅くなってしまいます。
インサイド(面)で守備をすると、
・重心が真ん中に残ったままなので、次の動きをしやすい
・面で守備をするため、当たる範囲が広い
・体を当てることもできるので、相手の体のバランスを崩せる
と挙げられ、奪取できる可能性が点よりも高いと言えます。
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