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元Jユースの私から息子へのアドバイス プレー編②

前回の記事

■止める:トラップ

フットサルの技術として、足の裏で止めるという方法があります。

ピタッと止められるのが特徴で、ピタッと足元に止めることで、相手を見ながら、次の動きに繋げることが可能になります。

正確に言えば、足の裏の前方部分です。

ただ、サッカーの技術で言うと、足の裏よりも、
足の横(インサイド)で止めるのが圧倒的に多く、それ以外では足の外側(アウトサイド)で止めることもあります。

横でもピタッと止める感覚を持てると良いです。

風間八宏さんの止めるという定義でいうと、
「止めたつもりでもボールが動いているなら、それは止めているのではなくて運んでいるということ。一番いい場所に止まっていなければ、止めていることにはならない」
とのこと。

以下の書籍にトラップの解説があります。

私の時代にはよく、トラップは少し引くとありますが、風間さんの教えだと一点で止めるみたいです。

また、フロンターレの別の選手では、止める際に逆回転をかけると言っていました。

なので、風間さんの定義にある「一番いい場所に止まっている」をベースに本人の試行錯誤でスイートスポット(しっくりくる止めれる場所)を見つけるのが良いと思っています。

ただ、力を脱力するのはいずれの場合も必要だと思います。

個人的には1人でやるならリフティングよりも壁あて練習が止める・蹴るの精度をあげるのにより役立つと考えています。

親子で練習する時には、多少できるようになってきたら、強いボールを蹴ってあげる(強い方が当たり前だが止めにくい)、浮き球を混ぜてあげる(落下地点を理解する)、ボールをわざとずらす(正面で止める癖をつける)といった工夫を入れると上達に繋がります。

重心で参考になるのは以下の書籍です。(鬼木さんは長友選手のパーソナルトレーナーです)

■運ぶ:ドリブル

「止める・蹴る」は認知が上がっていますが、ドリブルは運ぶという要素になります。

私自身はGKだったので、ドリブルという要素はあまりアドバイスをすることができません。

ただ、息子の好きな選手が三笘選手なので、三笘選手特有のボールの持ち方は伝えています。

また、私が好きなのはロナウジーニョなので、YouTubeでロナウジーニョのプレー集を息子と一緒に見て、そのフェイントの真似に取組んでいます。

現在は非常に便利な時代で簡単に好きな選手の動画にアクセスできますので、気に入った選手の動画を見ると良いと思います。

ドリブルの際に大切そうなポイントは以下の通りです。
・顔が下がってばかりでないか、ボールだけでなく、視野が確保できているか
・背筋が伸びているか
・相対する相手の重心が見えているか(逆を取れるか)
・トップスピードでボールを扱うことができているか

相手の重心で言うと、昔のチームメートにドリブラーがいました。彼は切り返しで抜くのが上手でした。

元々、剣道をやっていたそうで、相対する相手の体の向き(矢印)を見極めることができていたのでしょう。他のスポーツが生きる良い例です。

余談ですが、元日本代表の福西さんは幼少期に体操をやっていたそうです。空中でのバランスが優れていたのも体操が大きかったとお話していました。

幼少期にはサッカーだけでなく、様々なスポーツをチャレンジする良い例だと思います。水泳であれば心肺機能や全身の筋肉の発達に繋がると思いますし、ダンスもリズム感の向上に繋がりそうです。

ドリブルデザイナーの岡部さんというYouTubeで活躍している元Fリーガー(フットサル選手)がいます。

現在は欧州を拠点にされていますが、YouTubeや書籍で彼の知識を得るチャンスはあります。

■逆足

利き足ではない足をここでは逆足と呼びます。

利き足のレベルをしっかりと上げるのが優先順位が高いことは間違いありません。

前にフロンターレU12を見ていた監督が利き足を徹底的に磨くことの大切さに気付いたという記事を読みました。

一方で、久保建英選手がオリンピック敗退後、右足をもっと蹴れるようにしとけば良かったとも言っていました。(久保選手は左利きです)

利き足をハイレベルに持っていきながら、逆足も相応のレベルという中々のミッションインポシブルな感じです。

個人的には7:3を意識しようと思っています。
利き足7で逆足3。

子供を少し見ていた経験ですが、利き足で蹴る傾向は強いです。失敗を恐れる、チャレンジしたがらないというのが共通であると感じました。

我が家では家の中でボールを触る時は、逆足で触るよう意識を向けています。すると逆足の苦手意識は半年ほどで克服できました。(6歳の時です)

ただ、ベースとなる利き足があってのことだとも感じています。

利き足と同じように(言葉だと簡単ですが、実際はハードルが高いです)という感覚を持つためには、利き足の型ができている状態が求められます。

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