『僕はバックパッカーになりたくて世界一周の旅に出た』エジプト・ヨーロッパ編をnoteに!

こんにちは!

世界を約三年半かけてバックパッカー旅したトモと言います。
旅の素晴らしい経験を一人でも多くの人に共有したい思い、自身の旅を振り返って記した紀行文を6冊に分けて電子書籍(Kindle)にて出版しています。

前回、一巻目のアジア編をペーパーバックでとうとう出版することができたので、その記念にnoteでもアジア編を読んでいただけるよう有料記事で投稿しました。

今回はその続き二巻目であるエジプト・ヨーロッパ編もペーパー出版出来そうなので、noteにも同じタイミングでと思い投稿します。

元々縦書きの書籍で、フォーマットとかも違うので、章ごとの空白が少し大きめだったりしますが、そこはご愛嬌で見ていただければ嬉しいです。。
その分、Kindleで買うよりもお安く読んでいただけるようにしています!
ボリュームは10万字を超えているので、普通の文庫本くらいになります。

ど素人出版ですが、僕の信念として「プロでもないのにみんな人前でカラオケ歌うんだから、アマチュアだからってしたらいけないことはない」根性で書籍を出版しています。

都度編集再販し(電子だからできる)、できるだけ読みやすいように、誤字脱字も無くしてと頑張っていますが。完全では、、ない。

それでも、読んでやろうと思ってくださる方がいれば読んでいただければ嬉しいです。
ちなみに、写真は載せていません!というのも、頭の中で想像して物語を追って欲しいなって思ったからです。
書いてあるのは僕の旅のストーリーですが、なるべく皆さん一人一人の頭の中でオリジナルな描写を楽しんでもらえたらと思います。

第一章 天国と地獄 エジプト


 
 長いアジアの旅を終えて、ネパールから次の行き先をどこにしようかと色々迷ったが、僕は最終的にエジプトに行くことに決めた。
 当時、なぜそう決めたのかは忘れてしまったが、その頃は中央アジアにそこまで興味がなかったこと、早くピラミッドが見たかったこと、航空券が安かったことなどが重なって、エジプト行きを決めたのだと思う。しかし、ネパールからエジプトへの移動がこれまた大変だった。
 バックパッカーというのは時間は大いにあるがとにかくお金の無い人種だ。お金で時間を買うというのが世間の常識かもしれないが、僕達バックパッカーはその逆で、お金の代わりに自分達の時間を支払うのだ。
 今回のネパールからエジプトの移動もそうしてお金に代わって時間を多く支払うことにした。その結果、ネパールからエジプトの移動はこのようになった。
 まずはネパールのカトマンズから一度インドのデリーに戻る。そこでトランジットをやり過ごし、ヨルダンのアンマンに行く。さらにここでもう一度トランジットをしてようやくエジプトのカイロに到着する。飛行機を二回乗り継ぐトータル二十一時間の大移動になってしまった。
 ネパール出発の朝、胸焼けのようなものを感じ、少し気分が優れなかった。それがネパールの空気のせいなのか、ここで食べた物が悪かったのかはわからなかった。旅中は空気、食事、天候や時差が日本と違う分、気分が優れないことはよくあることだった。それに住み慣れた街や国を離れて違う場所へ移動するというのは少なからず緊張からくるストレスを感じることもあり、あまり気にしすぎないようにした。
 街中で流しのタクシーを拾って空港まで向かう。タクシーの中から最後のカトマンズを目に焼きつけておきたかったが、タクシーの窓ガラスはカトマンズの砂埃で酷く汚れており、ほとんど何も見ることができなかった。

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