【先週の不満ビッグデータ】（~2024/3/3）①卒業式を記憶にも記録にも残したい、②強風の恐怖を和らげて
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜～木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く＜Better Life＞」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
（今週は別所哲也さんがお休みで、パーソナリティはTENDRE / 河原太朗さんと岡田朋峰さんです。）
先週の生活者不満（~2024/3/3）
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド（下図）をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
先週は大谷翔平選手が結婚を発表したことで、この結婚をお祝いする声と共に、この報道のされ方についてのモヤモヤなど様々な意見が不満買取センターに寄せられました。
そのようななか、今週は①「卒業式」、②「強風」に注目します。
早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
①卒業式を記憶にも記録にも残したい
3月に入り、卒業式のシーズンとなってきました。不満買取センターにも先週、多くの「卒業式」不満が寄せられました。どんな不満が寄せられたのか、早速見てみましょう。
まず目立ったのは「卒業式の日程」についてです。「兄弟で卒業式が被ってしまった」「月末月初は仕事が忙しい」。そんな実情に配慮して欲しいという意見です。一人一人の日程に合わせて卒業式を実施することは難しいですが、「子供の節目をお祝いし記憶に留めておきたい」という気持ちの顕れと言えそうです。
学校行事がかぶるのが辛い。高校の卒業式に、小学校のお別れ集会がかぶってます。小学校側 同じ県内なんだから 少し考えてくれたらいいのに。。。（40代・佐賀県）
今年の高校の卒業式が3月1日。事務員の私にとって 月末月初は一番忙しく休めない日学校はなんも考えてないなぁ。。。（40代・佐賀県）
卒業式を「記憶」だけでなく「記録」として残したい、残してほしいという意見も多く寄せられました。「学校側からみると卒業式は「終了」のイベントだけど生徒や家族からすれば「記念日」」という言葉に象徴されるように「卒業式」を「セレモニー」として写真や動画などに残してシェアして欲しい、という意見が寄せられました。
学校側からみると卒業式は「終了」のイベントだけど生徒や家族からすれば「記念日」。他の業務と同様に、写真・ビデオサービスを提供してくれたらいいのに。配信もしてくれたら嬉しい。（40代・東京都）
卒業式で写真を撮ってくれるカメラマンがいたらいいな（20代・茨城県）
卒業式のときに、終了あとに卒業生が残っていたら早く帰れ、邪魔だから校外に出ろといった先生が不満。一生に一度の高校の卒業式。もう会えない仲間もいると思う。それは酷すぎる。多目に見てあげて欲しかったです。（50代・兵庫県）
「卒業式のアーカイブ」となる写真や動画、デジタル寄せ書きなどをシェアできるようなサービスや、当日参加できない人が疑似的に会場の様子を何度でも体感できるようなVRサービスなど、卒業式を舞台としたデジタルサービスには新たなビジネスの可能性があるかもしれません。
今春卒業を迎える皆様、おめでとうございます！
②強風の恐怖を和らげて
先週、全国各地が強風に見舞われました。これに伴い、不満買取センターには「強風」にまつわる不満が多く寄せられました。「強風」は2024年1月にもトレンドワードになったことから、「強風」にまつわる不満の根強さが分かります。
まず多く寄せられたのは「髪型が崩れる」との不満です。ちょうど先週も「前髪」がトレンドワードになったように、「風で髪型が崩れる」ことへの対処が多くの生活者から望まれています。
ここ最近ずっと風強いよな。今日もそうなんだけど。髪型崩れるわ。砂埃も飛ぶで困り果てるわ。（20代・東京都）
また、風が強いことで「洗濯物を外に干せない」、「洗濯物が飛んでしまう」ことへの不満も多く寄せられました。ハンガーストッパーなど様々な強風対策グッズが販売されていますが、強風でも安心して洗濯物が外干しできるようなグッズが今なお求められています。
風が強くて洗濯物が大変。かなりの強風で洗濯バサミで止めても大変（40代・愛知県）
洗濯物を午後に室内干しして、翌日の朝、花粉の少ない時間に、外干ししたかったのに、強風で今朝も外に干せない。（50代・埼玉県）
また、強風に関して意外な意見も聞かれました。「風の音がうるさい」「風の音が怖い・眠りの妨げになる」との不満です。
強風対策というと、風自体の影響やこれによる家事負担が注目されますが、「ヒューヒュー」という「風の音」が不安や恐怖を煽り日常生活に支障をきたしていることが生活者の不満から炙り出されました。
「強風」による直接的な影響だけでなく「風の音」のように間接的な影響も生活者に意識されていることが分かります。
風が強くて外がうるさい。はやく風やんでほしい。（30代・京都府）
強風で窓のガタガタする音が眠りの妨げになる。（30代・新潟県）
夜に吹く教風は怖いですね。色々家中音がなる。（50代・大阪府）
今日は日中、強風だったが、風の音が嫌いなため苦痛だった。（30代・新潟県）
様々な「モノ・サービス」が提供されるなかで、生活者は機能的に便利な生活であることに加え、情緒的・心理的に安心な生活であるという「コト」を望んでいます。
「風の音」は直接的には生活に大きな影響を与えるわけではないですが、情緒的には不安を感じさせる一因となっています。この不安を解消させ、安心な日常という「コト」を実現することができる商品・サービスへの期待が存在していると言えます。
例えば、「風切り音を遮断する窓」などが開発できれば小さなイノベーションとして新たな市場を生み出す可能性がありそうです。
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Insight Tech 伊藤
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