【先週の生活者不満】もう花粉が飛んでいる、2023年「初雨」で頭痛がひどい(~2023/1/15)
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の生活者不満」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週木曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2023/1/15)
注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。
1月10日に政府の観光促進策「全国旅行支援」が再開されたことで、これに関わる不満が多く集まりました。補助額の上限が引き下げられたことや、実質低下が値上がりしていてお得感が実感できないことへの不満が多く寄せられました。
そのような中で今週は①花粉、50代女性で増加が目立った②頭痛に注目します。これらも先週増加が目立ったキーワードです。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。
もう花粉が飛んでいる
先週は「花粉」不満が増加しました。
「1月なのにもう花粉の季節がやってきた」と花粉の飛来を憂う声が多く寄せられた結果です。
日本気象協会によると、2023年春の花粉飛散量は前シーズンを大幅に超えるところが多いとのことで、今年は例年以上に花粉対策に工夫が必要となりそうです。
具体的な声を見ると、花粉の季節がやってきたことを憂鬱に想う気持ちと共に、「もしかすると花粉症ではなく新型コロナ感染症なのかもしれない」という不安が花粉への不満を増幅されているされていることが分かります。
また、たくさん使うティッシュが値上げされていることで体調だけでなく家計にも影響を与えることを懸念する声も寄せられ、今年の花粉症は例年以上に色々な影響をもたらしそうです。
そのような中、花粉症の季節をスマートに快適に過ごすためのアイデアも寄せられています。
「花粉症の薬と市販薬との飲み合わせの相性が分かる一覧がほしい」「自宅の外で洋服に付いた花粉を吹き飛ばせるものがほしい」「外干ししても花粉が付かない洗剤があったらいいのに」と様々なシーンで花粉とうまく付き合うためのアイデアが寄せれました。
生活者の不満の中に、「花粉」という「ペイン」に対処する新たなサービスや商品の種がまだまだ隠されているようですね。
「花粉症」というと、季節や対象となる人が限定されることで、「市場が限定される」と思いがちですが、「不の気持ちの強さ」からみれば「生活者の期待が高い市場」と言え、このようなニッチなニーズにもきめ細かく、スピーディに対応することが生活者のロイヤルティを高めるカギと言えます。
2023年「初雨」で頭痛がひどい
年末年始は多くの地域で晴天に恵まれたなかで、東京では13日から14日にかけて曇り空となり一時的に雨が降るなど、全国的に雨の地域が多くなりました。
この2023年「初雨」による気圧差の影響もあり、「頭痛」を感じる生活者が多くなったようで、特に50代女性で「頭痛不満」を訴える声が多く寄せられました。
低気圧、天候、といいた具合に気象条件との関連で頭痛を言及する不満が目立っており、改めて「気象病」としての頭痛(「天気痛」といわれるようですね)が生活者の日々に影響をもたらしていることが分かります。
このような「天気による頭痛」がなかなか周囲に理解してもらえないとの声も寄せられています。
「天気による頭痛」「天気痛」について理解を促し、困っている人を理解しサポートする文化づくりがまだまだ必要のようですね。
「天気痛」について理解を促す情報発信・情報提供や困っている向けのサポートサービスが求められていると言えます。
3年ぶりに行動制限のなかった年末年始、そして年明けの3連休も終わりました。忙しい日常に戻ったことで、心身の疲労が蓄積していることが影響しているのかもしれず、花粉と頭痛への不満には「1月病」として括ることができる共通点がありそうです。
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この1週間が皆様にとって穏やかなものとなりますように!
Insight Tech 伊藤
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