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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/3/31)①花見を素敵な体験に、②窓を開けられない!

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/3/31)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は引き続き「紅麹」原料を含む機能性表示食品に関わる健康被害に注目が集まり、サプリメントを摂取することが不満、といった不満が多く寄せられました。

そのようななか、今週は①「花見」、30代女性で増加した②「窓」に注目します。

①花見を素敵な体験に

気象庁は29日、東京都心部や京都市などで桜が開花としたと発表しました。今年は2月後半から寒い日が続いたことで、各地で平年より遅い春の訪れとなりました。

この桜をめでる「花見」。先週不満買取センターには多くの「花見」に関わる不満が寄せられました。

まず目立ったのは、「花見に行ったのにまだ満開じゃなかった」という不満です。特に先週末は多くの地域で快晴となり気温もぐっと上がったことで、まさに「お花見日和」となるはずが、実際は「未だ咲いてなかった」というがっかりを生んでいるようです。桜祭りなどのイベントが開催された地域も多いようです。

このようないわば「期待外れ」を含めて「自然を愛でる」、「季節の移り変わりを楽しむ」という”ゆとり”が必要とされているのかもしれません

お花見に行ったけど、例年よりも遅い開花でまだまだと言う感じ。
早く桜の満開が見たい。(70代・千葉県)

お花見に行きたいけどまだ全然咲いてない。来週くらいに見頃になるといいけど。(40代・茨城県)

せっかく桜が開花してお花見日和なのに週明けまた天気が怪しくてもどかしい。(30代・千葉県)

また、「お花見というイベントを素敵なものにしたい」という意見も多く寄せられました。「ゴミの持ち帰りを徹底して欲しい」「公園ごとのルールを分かりやすく明記してほしい」と言った意見です。
春の訪れを喜ぶイベントだからこそ周囲に迷惑を掛けず、確りと準備して臨みたいという気持ちがあるようです。

花見をするのは良いと思うが、ゴミはきちんと持ち帰って欲しい。綺麗なものを見た後にごみの山は見たくない。(40代・群馬県)

お花見スポットでお弁当の持ち込みやブルーシートを引いていいのか入場料はいるのかなどお花見スポットや公園によって違いしっかり明記されていないサイトもあるので困ってしまう。ちゃんと明記して当日困らないようにして欲しい。(30代・京都府)

そのような中で意外な不満も。

お花見でのブルーシートが不満。桜が綺麗に見えなくなる。全国で禁止にして欲しい。(50代・京都府)

お花見に行ったら、みんなブルーシートを敷いていて、視界には桜のピンクよりも真っ青な地面が・・。災害時の対応などではブルーでいいのだろうけどお花見の場合は土や芝生の色に馴染む色にしてほしい。(40代・東京都)

「敷物がなぜブルーシートで、なぜ青なのか?」という意見です。
元々ブルーシートは工事や災害時などの養生シートとして設計・制作されており、屋根や堤防等に利用した際に空の色と馴染むように設計されているようですが、地面に敷くシートとしては色が馴染まないかもしれません。一部メーカーでは「景観にマッチする茶色のシート」を販売しているようです。
生活者から見ると、確かにお花見では敷物がブルーである必要はないのかもしれず、例えば地面に馴染む色で持ち運びが便利なうえに、長時間座っても疲れないような「お花見シート」のような新しい商品が求められているのかもしれません。

春の訪れを感じられる喜ばしいイベントである「お花見」。単にお花を愛でるだけではなく、まさに”五感で楽しむ体験”として期待されていることが分かります。

特に今年は新型コロナ感染症が5類指定されて初めてのお花見シーズンということもあり、「五感で春を感じ素敵な思い出としたい」という期待が高まっていると言えそうです。

みなさま、良いお花見を!

②窓を開けられない!

先週、30代女性から寄せられた不満で「窓」への言及が増加しました。具体的にどのような意見なのか見ていきましょう。

全体として目立ったのは「〇〇が入ってくるから窓が開けられない」という不満です。
一気に春めいた天候になり、窓を開けて春の雰囲気を楽しみたい、歓喜したい、という人が増えているようです。
一方で、花粉、黄砂、隣人のタバコの煙・匂いなど、窓を開けると色々なものが部屋の中に入ってくることが不満、との意見が多く寄せられています。この不満は昨年も寄せられた意見であり、普遍的な不満と言えそうです。

黄砂が飛んでいるとせっかくいい気候なのに窓を開けられない。早く黄砂無くなって欲しい(30代・大阪府)

暖かくなっていきたので窓を開けて換気したいが、開けると花粉が入ってきてくしゃみが止まらなくてつらい。暖かくはなってほしいが、花粉の季節は早く過ぎてほしい。(30代・神奈川県)

あかりに釣られて小さい虫が窓につくようになった。
春らしい暖かい日が続いたので虫達も活動を始めたからだろうが、窓を開けた時に虫が入ってくるのは困る(30代・埼玉県)

「〇〇が入ってくる不満」に関しては「花粉や黄砂、匂いを通さない網戸があったらいいのに」という要望も寄せられています。

黄砂が酷いと窓開けて換気できなくてとっても困る。黄砂や花粉を防止する網戸とかあればいいのに(30代・東京都)

せっかく暖かくなったのに、花粉や黄砂のせいで窓もガッツリ開けられない。花粉や黄砂だけブロックして風だけ通せる窓や網戸があったらいいのに。(30代・京都府)

春になったからか、ご近所さんがベランダでタバコを吸っている。せっかく良い季節なので網戸にして喚起したいのにタバコ臭くなってしまう。匂いを通さないフィルターを備えた網戸があればいいのに。(40代・東京都)

「入ってきたものを掃除する」「入ってきた花粉を清浄する」など入ってきた後に対処する製品はたくさんありますが、「そもそも入ってこないようにする」ことこそが不満の背景にある本質課題と言えます。たとえば、空調メーカーとフィルターメーカー、サッシメーカーが協業し、「風以外何も通さない網戸」を開発すると生活者のニーズに適いそうです。

生活者の不満を起点に各社が持つ技術を持ち寄り解決する。まさに新しいオープンイノベーションのカタチと言えるのではないでしょうか。

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Insight Tech 伊藤


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