人事は採用費を起業準備中の学生に投資した方がいい理由

 ●「投資」基準への違和感

●新卒社員に300万円払うのと、社外の学生起業家に300万円払うのとどっちがリターンが大きい?

●人事は採用費を学生起業家への投資に回した方がいい

 

●「投資」基準への違和感


起業して約10ヶ月、様々な経営者や大企業の社員の方とお話をして行く中ですごく違和感のあることがある。

「投資」の基準についてである。

多くの投資家や企業はみんな「事業」に投資している。「人」に投資をするという意思決定をするのがすごく苦手なように思う。

社内の「人」には給与や賞与という形で投資しているのに、社外のことになると急に、「人」よりも「事業」の成長性を見るようになるのだ。

個人的には社外の「人」に投資してその「人」が成長した結果、自社や個人の事業に返ってくるということは結構あると思っている。

大企業であればあるほど、社内の人の成長に投資する方が、いくらの成果に繋がるかがノウハウ化されているため確実性は高いが、確率の問題だと思っている。

ここで考えないといけないのが

●新卒社員に300万円払うのと、社外の学生起業家に300万円払うのとどっちがリターンが大きい?

という疑問である。

だから僕は

「人」の成長への投資もポートフォリオを組んでいいと思っている。

「ローリスク、リターンが計測できる」社内人材への投資(給与、賞与)
「ハイリスク、リターンが予想できない」社外人材への投資(出資)

ほとんどの社員は給与をもらったら自分の生活の何を豊かにするかを考えるが、300万円をもらった起業家は社会の何を豊かにするかを考える。

社員は300万円を消費に使うが、起業家は300万円を再投資していかに増やすかを考える。

社員は300万円を使い切ったら、翌年また300万円もらえるが起業家は300万円をただ使い切ったら終わるw

300万円もらった社員と300万円もらった起業家では企業へのロイヤリティは間違いなく後者の方が大きい。

上記はあくまでスタンスの話だが、起業家と会社員ではお金に対する価値観やありがたみは本当に異なる。これだけでもどちらの方がより大きい成長を生むかは明白なきがする。

事業分野の異なるリターンが返ってくる

投資したお金で起業家に社内事業を手伝ってもらった方が間違いなく、事業成長という目線で組むことができる。

●人事は採用費を学生起業家への投資に回した方がいい

つまり、僕は10人新卒社員を雇うなら9人にして1人の起業家に投資したほうが会社の成長にとって合理的だと思うのである。

自社との事業シナジーがある起業家であれば、自社では採用できないような人材を社外の協力者として活用することが出来るし、もしかすると将来自社に入社してくれたり、大きなキャピタルゲインをもたらすかもしれない。

そんな金の卵を採用という従来の考え方ではなく、投資して一度成長を見守ってみるのはどうでしょうか。
という独り言でした。




 


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