新海誠監督がめちゃめちゃ体験重視の作品作りをしていた件について。

Tomokiです。世界一受けたい授業に新海誠監督が出演した際の内容が個人的に刺さったので覚えている範囲で書き連ねます。

「映画の絵コンテに全て自分で声を入れる」

アニメや映画、映像全般の製作においてははじめに絵コンテというものを作成します。言うなればこんな画を撮りたい、描きたいっていうのをラフ画で表すのですが新海監督はその絵コンテに自分の声を当てています。

監督自らが声を当てることでそのシーンに込められた意味やニュアンス、キャラクターの心情や想いを淀みなくスタッフや声優に届けることができるため解釈の行き違いが発生しない。正直かなりの作業量だとは思いますが、さすがというべきでしょう。

「観客の感情推移をグラフにしてストーリーを構築」

これは完全にカスタマージャーニーマップですね。予想される感情の上下に合わせて演出やストーリー進行を細かく調整していくといった感じです。

また動きが浅いグラフでは観客が飽きてしまうため、深い感情の起伏を作りながらクライマックスへと感情を底上げしていくのが望ましいとのこと。

「仲間への感謝」

下書きへの修正にも感謝を忘れない。優れたスタッフがいてこそ作品が作れる、映画は仲間と作るもの。とおっしゃられていました。DXにもしっかりと注力している...というよりは新海監督の素敵な人間性でしょう。この姿勢が様々な人気作を生み出してきた理由の一つなのかもしれません。

他にも一作品ごとに引っ越しを行う、和歌などからの着想など色々ありましたが割愛させていただきます。

まとめ

兎にも角にも作品に対する熱意、そして他をないがしろにせず素晴らしい作品をスタッフと共創していくその姿勢に感服しました。おそらく体験設計が重要だからやっているのではなく、どうすれば素晴らしい作品を作れるか、悩みに悩みながら行なっているのが上述した一連の行動なのでしょう。

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