「オカルト編集王」

確か、小学生高学年と中学生にかけて愛読してた雑誌「ムー」。毎号、ワクワクしながら読んだものだ。

このジャンルで、ここまで息の長い雑誌も珍しいのぢゃないか。

現編集長が書いたシーンと編集のアレコレだけど、取り上げるオカルトシーンの様々を、真面目に信じてやっていると思っていたけど、どうやらそうぢゃない。

第三者的立場から、いわゆる“あやしい”題材を、“ムー的”に仕立て上げて掲載しているのだ。東スポの一面と一緒。

つまり、読者の要望に応えるために、大真面目で遊んでいるといえよう。意図的なゴシップやフェイクも多い。

俺は昔々、「第3の選択」を読んで、白けて、オカルトシーンからは距離を置いたが、超常現象、UFO、心霊、超能力、UMA、ノストラダムス、超古代文明、ファチマ、陰謀論等々、ある程度、信じて、自分なりに解釈してた頃が懐かしい。今は全く興味をなくした。オカルトを唱える人物には興味があるけど。

そもそもオカルトとは、“隠された学問”という意味で、宗教と一緒で、常に人類と共にあるサブカルチャーの一つなのだ。否定派・肯定派というよりも、一つのカルチャーとして、今は細々と活動しているに過ぎないので、本来なら真剣に考えない方が良いのだ。

異星人が現れる天地がひっくり返るような荒唐無稽の論であっても、バカにすることなく、オカルティーの真実を無視した創造力の豊かさに、人間の奥深さを感じなければならないのだ。

つまりは、人間とは一体何か?引いては、自分を知ることの材料の一つにするくらいの器量を持つべきだろうと思う。

愛読者や投稿者を「ムー民(ミン)」と呼ぶのだって。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。