【洋画】「青い体験」「続・青い体験」

Amazonプライムで、1973年の「青い体験(Malizia)」と、翌年の「続・青い体験(Peccato Veniale)」を鑑賞。監督は共にサルヴァトーレ・サンペリ。

思春期の童貞少年の初体験“筆下ろし”がテーマの、イタリアらしいエロ・コメディだ。子供の頃、タイトルだけは知ってた。多分、50代以降の世代には有名な作品だと思う。

イタリアでは当時、こうした体験シリーズがたくさん作られて、けっこう人気だったという。

それぞれシチュエーションは違うし、続きものではないが、出演者は重複してて、ラウラ・アントネッリ が演じる20代後半か30代前半の年上のキレイな女性に、アレッサンドロ・モモ演じるティーンエイジャーの童貞少年が“筆下ろし”されるというもの。アレッサンドロ・モモは作品出演直後に、17歳でオートバイ事故で死去している。

年上の女性は、母親の死後、家にやって来た家政婦(1作目)、兄の奥さん(2作目)だが、いずれもお色気ムンムン、セクシーな魅力に溢れており、童貞少年は、隠れて覗いたり、たまらずに触ってしまったり、嫉妬して自暴自棄な行動に走ったり、逆に冷たくしたり、勝手に翻弄されてしまう。

そして、ラストになって、ついに彼女への想いが抑えられなくなって…(やっとヌードも)。その後は、“オトナ”となるのだ。

童貞少年の抑えきれなくなる気持ち、わかるぅ!ってなもんだが、エロの場面になると、昼下がりの気怠い雰囲気の、それでいて軽快な音楽が流れたりして、コレぞ、まさにイタリア(B級)映画って感じだ。チープ感は、イタリアンホラー映画の「ジャッロ(giallo)」と一緒だ。

日本とは違って、性に対して開けっ広げで、何でも言葉にして、親にも初体験を話し、お祝いをするくらいに明るい。歳なぞ気にせずに女性を口説くし。イタリア人のねちっこい恋愛はこうして育まれるのか?

年上の女性は、意識せずとも、本能的に男を誘惑する術を知ってるのではないかと思わせる。女性が全く不可解と思えた世代には、何気ないちょっとした女性の仕草が大興奮ものだったりするのだ。割礼という民俗儀式があるが、筆下ろしも儀式はないのだろうか?

男の子が年上の女性にまいってしまう体験は珍しくはない。俺も、あれは確か小学6年の時、近くに住んでたお姉さんの家に遊びに行って、いろいろと教わったことがあった。お姉さんが身に付けていた真っ赤なパンティとブラを、今でも強烈に覚えている。ヰタ・セクスアリス。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。