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ピノキオ

またワケワカラン邦画を見た。

福居ショウジン監督の「ピノキオ√964」(91年)だ。う〜む、カルト・ムービーなのかなぁ。映画学校の、自主制作の卒業記念映画みたい(笑)。ちょっと塚本晋也監督の「鉄男」に似てる。

全編、あー、いー、うー、えー、おーという叫びとうめきと、走り回る人物と、時たま入る工場ノイズと。画面をずっと観てると、耳が痛くなり頭が痛くなる。

ストーリーはあるようでないような。

街で拾った人造人間(?)ピノキオと一緒に暮らし始めたヒミコだが、ある日突然ピノキオが壊れて身体がドロドロに溶け始める。それを機にヒミコはピノキオを虐待する。ピノキオは逃げて自分を作った会社に逃げ込んで助けを請うが、冷遇されて社長を殺害、そこにヒミコが現れてピノキオとの最後の闘いに臨むといった感じ。

新宿の路上や地下鉄構内、デパ地下、店内などで歩いて走り回るのは、多分ゲリラ撮影だと思われるが、なんか危なっかなしくてハラハラしちゃうね。中にある、嘔吐してゲロを吐きまくって、のたうちまわって、またゲロを食うなんて、観てらんないよ。

確かに、若い過激なアバンギャルドなパンク・ムービーかもしれないが(コンチネンタル・キッズのラン子が出てるし)、やっぱ俺は苦手だなぁ。普通の日常の中でのちょっとした狂気、何気ない異常、でも、それで全編を覆すようなストーリーが良いな。

脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。