【映画】「ソドムの市」

ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の「ソドムの市(Salò o le 120 giornate di Sodoma, )」(1976年、伊・仏合作)を観た。前にも観たから2回目。

原作のマルキ・ド・サドの悪徳小説「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」は昔、桃源社版で読んだけど、現代版に直してあるとはいえ、こんな内容だったかなぁ。

とにかくパゾリーニってのは、オッパイ、マ◯コ・チ◯コ、グロ・スカトロ、ゲイ・レズビアン描写が大好きで、そんな狂気の映画ばっか撮ってたりする。

彼はこの映画を撮った後に、全身を殴打され、車で何回も轢かれて、残酷に殺されている。犯人については、この映画に出てた少年が犯行を自供したとされたが、どうやら右翼ファシストグループによる犯行らしい。パゾリーニは“赤”だとされてたからね。だから、この作品が彼の遺作である。

第二次大戦でイタリアが連合国に降伏した後、ファシストの残党ら(大統領・大司教・最高判事・公爵)が田舎町サロに集まって、自分たちの快楽のために、町の美少年・美少女を誘拐して集め、秘密の館で、あらゆる淫蕩・変態行為に耽るという話。

まあ、エロに慣れた現代では、そんなに過激でもないけど、ボカシが入ってるとはいえ、やはり、丸出しのオッパイ、マ◯コ、チ◯コはいっぱい出てくる。

俺が一番キモかったのは、ファシストらが出したウンコを調理して皿に持って皆で食うシーン。美少年・美少女らは無理矢理、食わせられるのだが、オムツ替えの時に、バアさんがプリッと出したウンコを思い出して、ゲロ吐きたくなったよ。おぞまし過ぎる。オェ〜。

パゾリーニの、こういう描写には、現代文明への批判が込められているというけど、それはないでしょ。単にパゾリーニ特有の嗜好だと思うけどね。

エログロへの偏愛、過激な映画によって社会の良識ある人々にツバを吐きかけてやろうというアンチテーゼな、悪徳なイタズラ心だ。

俺は、そういう、人間の性に関する異常な行為を徹底的に過激に描写したパゾリーニ監督の映画が決してキライではない。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。