【古典邦画】「春のめざめ」

成瀬巳喜男監督(演出)の、1947(昭和22)年の作品「春のめざめ」。YouTubeにて。

男子を意識し始めた高等女学生の思春期の様子を描いたもので、どスケベな俺は始終、頬が緩みっぱなしだった。

久我美子や木島美久子、國井綾子ら、若かった往年の女優たちの初々しい演技を観れば、中年オヤジはイチコロだよ。

学校で健康診断を受けるシーンがあって、シミーズ1枚で、薄らとポッチを見せながら、膨らんだ胸を触りっこする彼女ら…うーむ、たまらんぜよ。

自分が小学生高学年の頃、女子が上半身裸で検診を受けてるのを偶然にも見てしまった時の衝撃を思い出した。

高等女学校に通う主人公らは、仲の良い友達の、高校生の兄たちとピクニックに行ったり、グループで遊ぶようになって、自然と異性を意識するようになる。

そこに、古い道徳的考えを持つ主人公の親や、進歩的でオープンな友達の親が絡んでくる。

男子高校生は、小説家を目指す者、画家になろうとする者、死に興味のある哲学者のような者と、クソ真面目な連中ばかり。性欲をそういうもので隠してるように。

女学生は、純で無垢な世界から、身体の変化と共に異性を意識し始めてくるが、特別、それに抗うこともなく、その思春期を自然のままに受け入れているように思う。そういう意味でも女子はオトナだ。

今とは、もう隔世の感だと思うが、女学生の丁寧な言葉遣いが気持ち良い。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。