「いきの構造」

「いき(粋)」とは、きっぷがいい(気風が良い)、気立がいいと同じような意味で、清々しい心意気とか、自分に不都合であっても、これぞと思った時に我を通すことだと思ってたけど、九鬼周造によると、「運命によって諦めを得た媚態が意気地の自由に生きること」であるそうな。

とにかく「いき」は、日本人のDNAの一要素として時代を超えて受け継がれて来ているものだという。

日本人だったら感覚的に理解できるであろう、西洋文化にはない、特殊な民族性を帯びた文化現象なのだ。

中でも、男と女の関係でいえば、つかず、離れずの緊張した距離感を保ち、それぞれが自らの誇りに執着し、恋にとらわれるのではなく、恋と戯れて、色気だったら風呂上がりの、垢抜けて張りのある姿態を現すことだ。

充分、わかってるつもりだけど言葉にするとむずいねぇ。

「いき」の反対は「やぼ(野暮)」だけど、「いき」と「やぼ」をはじめ、上品・下品、派手・地味、甘い・渋いと日本独自の対立概念や、「いき」な言葉遣い、姿勢、衣装、体つき、顔と表情、化粧、髪型、着こなし、しぐさ等々、様々なところで現れている「いき」を解説してて感心したよ。

日本独自のヤンキー文化にも通じるところがあると思う。

「イキだね〜!」って言われたいっ!

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。