「禅ってなんだろう?」

要するに、禅とは、ポジティブ・シンキングで、自分自身の存在を最大限に肯定し、自分の中の「仏」を認識すること。
ただし、それが独りよがりにならないために、道を謝らないように心を通わせる他者の存在が必要。
自己を肯定するとは、自分は未完成と認識し続けることで、それには、とりあえず坐禅を組んで、肉体と精神を持つ自分を感じる。
そして、自分を取り巻く全てのものが教えてくれるので、耳を傾けなさい、ということだな。

最終的な完成形としての「悟り」なんてものはないということだ。自己認識のために動いてることが、すでに「悟り」でもあると。

だから、常に変化する世界において、変化を無視して、自分だけが不変で安定した存在になるなんてことはできない。安定した自己とは、変化する世界にあって、常に“安定的”に変化し続けることなのだ。

常に流動する今を見つめること、引いては、常に自分を見直し続けることが禅の基本ということだ。

ふーむ。

完成形を目指すことは、大いに結構ではあると思うが、自分が持つ善も悪も、菩薩も煩悩も、ストイックさも過剰な欲望も、きちんとしててもだらしがなくても、できる自分もできない自分も、全て差し障りのない範囲で認めても良いと思うがね。人間は神や仏とは違うのだから。過剰な悪徳の末に、崇高な道徳が見えて来ることもあるし。

確かに、坐禅の効果は科学的に証明されているようだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。