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ローマ①[2024.2.14]

ドーハを15時35分(日本時間で21時35分)に発つ便に乗り、イタリアのローマ空港(フェウミチーノ)に向かっている。移動は約6時間かかるが、ドーハはローマより2時間進んでいるので、現地につくのはイタリアの19時半頃である。羽田からドーハまでが約12時間だったから、6時間のフライトはだいぶ気楽に感じられる。

搭乗してからおよそ1時間後に機内食が出た。今回はパスタをお願いした。搭乗前にKFCに行ったばかりなので、正直お腹は空いていない。ただ、今日は他に何も食べないつもりなので、食べておこう。

想像していたパスタと違う。調べたところ、ファルファッレというらしい。蝶の意味だとのこと。本来はもっと蝶の羽のように立体的になっているのだが、このファルファッレは引き伸ばされている。

案の定、本を読んだり映画を見たりしていると、6時間はあっという間に過ぎた。座席のタッチパネルでは、飛行機の経路を確認することができる。機体がイタリア半島に近づいてくると、塩野七生さんの本で幾度となく出てきたリミニやペーザロといった中部イタリアの都市が地図上に現れた。教皇軍総司令官のチェーザレ・ボルジアが教皇である父アレクサンデル6世の後ろ盾を得て、中部イタリアに国家を築くことを夢見る物語である。本の中でしか知らない場所の近くに来たと思うと、気持ちが高揚する。

予定通り、イタリアの時間で20時前にローマ・フェウミチーノ空港に到着。今晩は空港駅の一駅先にあるパルコ・レオナルド駅で宿を予約している。

フェウミチーノ駅の構内はあまり明るくない。薄暗い印象だ。券売機でチケットを購入した。一駅乗るだけなのに、8ユーロ(約1300円)かかる。明日以降、いくらお金が必要になるのだろうかと先が思いやられる。

改札を抜けると、何台か電車が停まっている。この2台はTRENITARIAという電車。車体がイタリアの国旗の柄になっている。

自分が乗る電車もすでに停車している。適当に乗り込み、2人席に座った。続々と人が乗り込んでくる。前の4人席に座った人が、嬉しそうにサンドを食べ始めた。よほどお腹が空いていたのだろう。

目的地は一駅先なので、すぐに到着した。電車を降りて少しホームを歩くと、出口がある。改札はないようだ。先に代金は払っているので、再度改札を通る必要はないのかもしれない。

Googleマップで確認すると、ホテルは反対側の出口にある。したがって反対側のプラットフォームまで移動しなければならない。そのためには階段を登り降りする必要があるが、エレベーターは故障中なのか修理中なのか、使えないようになっている。重たいスーツケースを持って、階段を登り降りした。

反対側の出口から出ると、ホテルは眼の前にあった。商業施設と一体になっている。チェックインを申し出ると、3ドルの税を支払うように言われた。EU諸国では滞在費に税を課しているようだ。

部屋に荷物を置いて、商業施設の方に足を運んでみた。明日の食糧でも調達しようと思ったが、ほとんどの店がすでに閉まっていた。21時頃だったので、店じまいをしていて当然かもしれない。

再び部屋に戻り、シャワーを浴びて寝る準備をした。1日ぶりにベッドで寝られることが何より嬉しい。

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