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地域連携(薬薬連携)

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記事一覧

服薬情報等提供料3の新設に至るまでの話

服薬情報等提供料3の新設に至るまでの話

4年前にひとりで入退院時の連携を始めてから、社内に浸透させ、そして算定要件として新設(僕の手柄ではないですが)されるまでのストーリーと、新しいことにチャレンジし、そして拡げる時のポイントについて書きます。

2018.6 課題の発見、入院時サマリーの送付を開始
薬剤師として3年目になり、医師への提案も通るようになってきたので、「やれてるわ〜服薬後のフォローできるわ〜」と勘違いしちゃってた頃です。

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薬剤部長さんが薬局にいらっしゃった話

薬剤部長さんが薬局にいらっしゃった話

入院時の病院薬剤部への薬剤情報提供サマリーの送付は、次薬薬連携を進めるきっかけになる!というお話です。

薬薬連携というアイデア自体は、それこそ大学の教科書に載っていたくらい、当たり前です。
しかしながら、現場ではほとんど実現されていません。
その原因は、アイデアを行動に移すきっかけがなかったのがひとつの大きな要因だと思います。

薬剤情報提供サマリーは、病院と薬局の薬剤師が同じ患者さんをみるとい

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薬剤情報提供サマリー よくあるQ&A ①

薬剤情報提供サマリー よくあるQ&A ①

薬剤情報提供サマリーを用いた入退院時連携について、過去のセミナーや社内でよくあるQ&Aをご紹介します。

(サマリーについてはこちら)

Q.医療機関が必要としている情報、薬局から提供したい情報のすりあわせは行っていますか?

A.事前の摺り合わせはしていません。
退院時に病院薬剤部から返信があった場合は、後日訪問し、今回の内容について改善点をお聞きするようにしています。

事前の摺り合わせが出来

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病院を訪問して関係性を構築する方法

病院を訪問して関係性を構築する方法

ここ数年、入退院時サマリーを介した病院(薬剤部)との連携を模索してきました。その中でやはり関係性を構築する上で、直接会うことが一番だな!と強く感じています。

今回は昨年いくつかの病院へ訪問してわかったことを書きたいと思います。
※個人的な経験と考えに基づくものです※

サマリー運用のおおまかな流れ
①入院の連絡を受ける
②サマリーを作成する
③サマリーをFAXで送付する
④FAXの到着確認の電話

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SNSを介した薬薬連携

SNSを介した薬薬連携

この記事はサークル(オンラインサロンで過去に投稿したものです。

おはようございます。

先週の水曜日に訪問診療同行をしていた中で、患者さんを搬送することになりました。

搬送先は連携している病院薬剤部で、医療用SNSでサマリーのやり取りができる仕組みになっています。

大抵の場合は、診療が終わって薬局に戻ってからサマリーを作るのですが、この日は診療同行中に作成&送付しました。

医師が診療情報提

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今こそ必要とされる薬剤情報提供サマリー

今こそ必要とされる薬剤情報提供サマリー

前回の記事に書いた出来事を振り返って自分なりに考えたことを書きます。
前回の記事はこちら

医師「●●(疾病)と書いてくれていますが、それについて全然把握していないです。詳細を教えてもらえますか。」

なぜ入院先の医師は●●(疾病)疑いについて把握していなかったのか2つの背景を考察してみました。

①そもそも診療情報提供書の性格上、入院の直接の要因と考えられる疾病や症状の経過以外はあまり記述されな

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入院時サマリーの書き方と送り方

入院時サマリーの書き方と送り方

今日は患者さんが入院された際に入院先の医療機関に送付するサマリーの書き方と送り方についてご紹介します。

僕が薬薬連携に取り組み始めた経緯や目的等はこちらの記事を読んでいただきたいです。

2年間でこれまで約50通のサマリーを書いてきました。
退院時に返信がいただけたのは約10通でした。
先日の記事にも書きましたが入退院時に薬剤師同士が書面で情報を共有する流れは来ています。

①退院時薬剤情報連携

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地域活動に参加しよう

地域活動に参加しよう

地域活動にも色んな種類がありますが、今日は医療・介護職等のプロが参加する形態をピックアップします。

この形態の会に参加する目的は地域のサービス担当者が顔を合わせて互いを知り、連携して地域が抱える課題解決に取り組むためにあると思います。

この形態に限ったことではないですが、参加してみて1番印象的だったのは門前の病院の看護師さんに「薬局さんがおうちまでお薬持ってきてくれるんですか!?」と驚かれたこ

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薬局の地域連携推進室について

薬局の地域連携推進室について

今日は僕チャレンジの始まりについて書きます。

先日記事でも書いた薬局薬剤師と病院薬剤師間で薬剤情報提供サマリーをやり取りすることでポリファーマシー等の課題を解決するべく新しいプロジェクトを立ち上げました。

当面の目標としては、社内の送付サマリー数を増やすことを設定しました。
そのためにまずは全社規模で過去に送られたサマリー数を把握します。
収集したサマリーは、店舗・薬剤師・送り先医療機関などの

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地域連携(薬薬連携)について

地域連携(薬薬連携)について

今日は在宅領域における薬薬連携について書きます。

在宅医療における薬剤師の役割は薬学的評価を治療のサイクルに組み込むことで患者さんが抱える課題を解決することです。
具体的には往診同行で治療方針を決定(Plan)し、処方→服用(Do)、単独訪問にて効果判定・薬学的評価(Check)を行い医師にフィードバック(Action)することで次回の治療方針や処方内容に反映(Plan)されるということです。

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